清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

大学院 制度定着 難しい

YOMIURI ONLINE「司法試験、「予備試験」通過者は合格率68%」(2012年9月11日22時40分。http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120911-OYT1T01365.htm )によると、「法務省司法試験委員会は11日、今年の司法試験合格者を発表した」が、「法科大学院修了生の合格率が24・62%にとどまる一方で、法科大学院を修了しなくても受験資格が得られる予備試験を通過した受験生は68・23%と高い合格率を記録した」という。

読売新聞東京本社版2012年9月12日朝刊13版1面で補足すると、予備試験の合格率は、1.8%で、新司法試験受験は「85人中58人が合格。このうち大学生は26人、法科大学院生は8人が合格し、年代別でも20歳代が6割近くに上った」という。

単純比較は出来ないが、文部科学省HP「各法科大学院の入学者選抜実施状況等」(2012年9月12日アクセス。http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo4/012/siryo/__icsFiles/afieldfile/2012/06/15/1322208_3.pdf )を見ると、平成21年の全法科大学院の受験者数は、25,863人。合格者数は9,216人。合格率は、小数第2位四捨五入で35.6%。平成22年では受験者数21,319人。合格者数は7,790人。合格率は36.5%(小数第2位四捨五入)。

他の年は調べていないが、仮に法科大学院の合格率を36%とすると、法科大学院受験者が新司法試験に受かる確率は(もちろん、入学しない人も法科大学院合格者に入ってしまうが、これは予備試験でも同じ)、0.36×0.246(24.62%を小数で表し、小数第4位四捨五入)=0.086(小数第4位四捨五入)、つまり、8.6%。予備試験受験者は0.018×0.682(68.23%を小数で表し、小数第4位四捨五入)=0.012(小数第4位四捨五入)、つまり、1.2%。予備試験のほうが狭き門ではあるが、法科大学院に行っても24.62%の合格率では、「一層失望感が広がる可能性がある」というYOMIURI ONLINEの記事は、正当である(なお、LEC東京リーガルマインドHP「LEC提唱 誰よりも効率的に法曹になるルート!」(2012年9月12日アクセス。http://www.lec-jp.com/yobi_shiken/about/become.html )の見解を否定するものではありません)。

「ニーズがね ないから苦戦 当たり前」(http://blogs.yahoo.co.jp/kiyotaka_since1974/53298772.html )で教職大学院に触れたが、大学院を作ればレベルが上がるわけではなく、より高度に教育された人材のニーズがあって大学院があるはずである。法科でも教職でもそれがなさそうだから、大学院が苦戦するのは当たり前であろう。

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