清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

裁判官 何エラソ~に 言っている

「クレーン車6児死亡事故の被告に懲役7年 宇都宮地裁」(2011年12月19日15時40分にasahi.comが配信。上からアクセス)によると、「栃木県鹿沼市で4月、登校中の児童の列にクレーン車が突っ込み6人が死亡した事故で、宇都宮地裁(佐藤正信裁判長)は19日、自動車運転過失致死罪に問われた元運転手(中略)に、検察側の求刑通り懲役7年の判決を言い渡した」という。
 
自動車運転過失致死罪の最高刑は、刑法第211条第2項より、7年の懲役。最高刑である。
 
自動車だけ特別な類型を設けて法定刑を重くする(刑法第10条第2項参照)ことはあってはならないと思うが、「6人が死亡」(「クレーン車6児死亡事故の被告に懲役7年 宇都宮地裁」)しているので、最高刑があり得ないとは思わない。もっとも、過去の判例を全部調べたわけではないが。
 
元運転手が身勝手であることも否定はしない。
 
しかし、「「発作の予兆を感じながら運転したのは常識外で安易。自身の利益や都合を優先させ、免許を取得し車を運転していたこと自体が問題だ」」(「クレーン車6児死亡事故の被告に懲役7年 宇都宮地裁」)という表現が判決文にあったとしたら(正式な判決文は読んでいない)、「何エラソ~に言っているんだ!」 とも思う。
 
どんな人間だって、特定の仕事がしたいという希望があるものなんじゃないか? 裁判官の大多数は、やりたいからやっているのに、事故を起こしたとはいえ(もちろんよくない)、裁判官でない人ならば「自身の利益や都合を優先させ」(「クレーン車6児死亡事故の被告に懲役7年 宇都宮地裁」)と断じてしまうのが「常識外で安易」(同)なんじゃないか?
 
見聞して不愉快になる説教などいいから、6人が死んだから最高刑、でいいんじゃないか? おごりが垣間見える、不愉快な話でもあった。