清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

欧米は 移民に厳しく なっている

2012年10月9日、10日0時から、2回にわたり、NHKBS1で放送された、「BS世界のドキュメンタリー 市民? よそ者? 欧州の移民政策」(以下、「番組」と表記)は、日本ではそれほどでもない(が、今後は受け入れが予想される(少子高齢化で労働力不足が予想されるので))移民について考えさせられる話であった。

番組では、ソマリランド(旧イギリス植民地で、ソマリアから独立)出身のソマリア人の一族が、フランス、オランダ、デンマーク(以上前編)、イギリス、アメリカ、カナダ(以上後編)に移住した様子を追っかけた内容である。

前編に登場したフランス、オランダ、デンマークでは、同化に重きが置かれている印象があった。例えばデンマークでは、クラブに入るのが大事だとして、バスケットボールのクラブなどに入ったという。同化に重きが置かれている国も、最近は、移民やイスラムに厳しい政党が躍進しているという。以前、水島治郎さんの『反転する福祉国家――オランダモデルの光と影』(岩波書店、2012)も見たが、西洋啓蒙思想の論理で排斥するのだから厄介だ。フランスは厳格な政教分離の国だそうだが、だから個人の宗教の実践を禁ずるというのは、日本国憲法を専門的に勉強した人にはなじまない話だと思った。

一方、後編の国、イギリス、アメリカ、カナダでは、多文化主義を基調としている。しかし、ここでも、イスラム・移民反対の政策が。

方針は違うが、移民を受け入れていたのが、一転して移民に厳しい社会になった様は同様のように感じた。

西欧諸国のイスラム嫌いが凄まじいと思ったが、移民としても、より良く暮らすためには出身国だけでなく移住先の国の文化等を学んだほうがいいのかな、と思った。