『週刊文春』2019年10月3日号の内容は
から。
気になるのは
美人教諭(42)と”出会い系”婚
ヒモ夫(32)がキレた「親子ゲーム」
のところ。
Yahoo!ブログ時代に(移行したからはてなブログでも見られる。後述)筆者は以下のようなエントリーをした。
kiyotaka-since1974.hatenablog.com
それと同じで、「ヒモ男」というのはジェンダー差別である。
「埼玉小四殺害」の被疑者が家事以外の仕事をしておらず、被疑者の妻が家事以外の仕事をしているという状況は、年金のモデルケースとしてよく使われる、仕事をしている夫と専業主婦の妻の逆バージョンにすぎない。
それなのに、仕事をしている夫+専業主婦の妻がよく、今回の埼玉小四殺害のような、仕事をしている妻+専業主夫の夫をあえて「ヒモ」と表現するのは、後者に対する差別でもあるし、男性は外で仕事をするものだというジェンダー規範の押し付けである。
このような見出しがいまだにはびこっていることに、日本社会の深刻さを感じざるを得ない。
なお、「”出会い系”婚」ともあるが、これは現在では有力なパートナー(異性も同性も)の探し方らしい。以前NHK・BS1「BS世界のドキュメンタリー」で見た記憶があるし(ただしタイトル失念)、最近の本では『「家族の幸せ」の経済学 データ分析でわかった結婚、出産、子育ての真実」(山口慎太郎、光文社新書、2019)で言及されている。したがって、「”出会い系”婚」であることに偏見を持ってはいけないと忠告する(筆者が偏見を持っているのであえて書いている側面もある)。