清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

読売の リベラル反省 キャンペーン

最近の読売新聞が(関連会社含め)、なぜか上から目線でリベラルに反省を迫るキャンペーンを張っている。

 

1.読売新聞2019年10月7日統合版12版11面「ネット右派の成立と興隆」(担当は、あの、文化部の小林佑基記者)において、「伊藤氏は「(略)彼ら(ネット右派。筆者注)を拒絶したい思いはあるが、リベラル派は自己批判的な意識を持ち続けることも必要ではないか」と話している」という。

 

2.中央公論2019年11月号の目次(12月号が発売されるまでのアドレスは、https://www.chuko.co.jp/chuokoron/newest_issue/index.html 。その後は「バックナンバー」をクリック)を見ると、「「抵抗勢力」「パヨク」批判が生まれる政治的・思想的背景/〈左派メディア〉は誰に、何を、どう伝えるべきか/倉橋耕平」とある。

 

まず1.について。もちろん、誰であれ、「自己批判的な意識をもと続けることも必要」ではある。しかし、許されない言論を「許されない」というのも大事である。それは「「拒絶」」とも違う。あえて「「リベラル派は自己批判的な意識を持ち続けることも必要ではないか」」という意味は何だろう?リベラルとされる人の主張を許したくないのだろうか?

 

2.について。「〈左派メディア〉」の定義が明らかではないが、それに反省を求める前に、「「抵抗勢力」」だとか「「パヨク」」だとかの方を分析すべきだろう。小泉純一郎さんの有名な言葉に「私に反対する人はみんな抵抗勢力だ」というのがあるが、それなら「抵抗勢力」は間違いなのだろうか?また、「「パヨク」」は、千葉麗子『くたばれパヨク』(青林堂、2016)の著者プロフィールによると、「劣化左翼」である。ただの侮辱にすぎないという批判も可能だし、そもそも左翼が素晴らしかったのかという批判も可能である。「批判が生まれ」たから正しいわけではないのである。

 

読売新聞や、それに寄稿した人は、リベラルに甘えてないで、言論の吟味をすべきであろう。