清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

後追いの上に 政権ヨイショ 読売が

まずはakabishi2さんのツイートを紹介する。

 

 上記akabishi2さんのツイート、ならびに関連している記事を検討する。

 

後述する読売新聞の記事で言及したと思われる朝日新聞の記事は、「ANAホテル「申し上げた事実はない」 首相答弁を否定」(2020年2月17日 23時18分。有料記事)

www.asahi.com

朝日新聞によると、以下の通り。

桜を見る会」の前日に開かれた夕食会をめぐる安倍晋三首相の答弁に関して、「ANAインターコンチネンタルホテル東京」の広報担当者が17日夜、朝日新聞の質問に回答した。野党が示したANAホテルの見解について、首相は同日の衆院予算委員会でホテルへの照会結果として「個別の案件については営業の秘密にかかわるため、回答に含まれない」と答弁し、夕食会が見解の対象外とする見方を示したが、ANAホテルはこの部分を「申し上げた事実はございません」と否定した。

 朝日新聞の取材にメールで答えた。

 

次に、毎日新聞の宮原健太記者のツイートを紹介。

 会社は違うが、毎日新聞の認識も、上記朝日新聞の記事と同じだと筆者は解釈した。

 

さぁ、お待ちかね、読売新聞の登場。2020年2月20日統合版(朝刊のない地域ゆえ)13版4面「『桜』前夜祭 ホテル『一般論答えた』 首相説明『矛盾』指摘に」

安倍首相の後援会が「桜を見る会」の前日に主催した前夜祭を巡り、会場となった「ANAインターコンチネンタル東京」は19日、野党が首相答弁との矛盾を指摘しているホテル側の回答は「一般論として答えたつもりだった」と述べた。

 

読売新聞が18日に取材を申し込んだ。19日になって広報担当者が応じた。

(中略)

ホテルの広報担当者は明細書発行の有無について「個別の案件には答えられない」と説明。(略)つじ(十にしんにょう。筆者注)元氏の指摘については、「一般論として答えたつもりだったが、それ以上に解釈されている」と語った。(略)

 

(略)朝日新聞などは「『個別の案件については営業の秘密に関わるため、回答には含まれない』と申し上げた事実はございません」と、首相答弁を否定するホテルの回答を掲載した。

 

ホテル広報担当者は首相の事務所に行ったのは、営業担当者だとしたうえで、「『営業の秘密』とは伝えなかったが、個別案件については申し上げないということで、趣旨としては(営業の秘密と)同じことを言ったつもりだった」と述べた。

 一連の経過を見て、(読売新聞、エライエライ)となるかい!

 

まず、取材が遅い(朝日新聞の記事は17日、読売新聞が取材を申し込んだのが18日)。

 

次に、朝日新聞毎日新聞も証拠をつかんでいるので(「朝日新聞の取材にメールで答えた」(朝日新聞デジタルより)、「野党も私達もホテルとはメールでやりとりして、回答が記録としてあるため、首相答弁を否定する証拠があります」(毎日新聞記者、宮原健太さんのツイート))、朝日新聞等の勇み足の可能性が低そう。

 

読売新聞の引用の最終段落も上記朝日新聞の記事、毎日新聞のツイートと矛盾するが、「『営業の秘密』とは伝えなかった」(読売新聞の記事より)のであれば、「首相は同日の衆院予算委員会でホテルへの照会結果として『個別の案件については営業の秘密にかかわるため、回答に含まれない』と答弁」(朝日新聞デジタルより)とある首相の答弁が無理である。したがって、読売新聞に回答したホテル広報担当者と、安倍晋三首相が誤魔化してると解釈されても仕方がない。

 

というわけで、筆者の結論としては、「書かざるを得なくなった現場の、せめてもの“抵抗”と見るのは穿ち過ぎかねぇ?」というakabishi2さんの見解は穿ち過ぎであり、読売新聞の記事は自由民主党(等連立)政権ヨイショの姿勢の表れと分析する。

 

現状では、リベラルとされ、時には侮蔑される新聞の方が、保守とされる新聞より、よほど視点が鋭くいい記事を書いているようである。