清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

韓国叩き ニーズがあると JBpress

今日までがいわゆるゴールデンウィーク。仕事をしている人もいれば、今年に限れば(新型コロナウイルスの流行により)家で過ごしている人も多かろう。

 

家で何するかと言えば、テレビを見たり、家でできる運動をしたり、インターネットをしたり、その他。

 

そのうち、「インターネット」に、こんな記事が。筆者はYahoo!ニュースで見たので、Yahoo!ニュースと、オリジナルの(偶然であるが、どちらもJBpress)記事を紹介する。

 

①「K-POPはもはや過去? 韓国で演歌人気沸騰」(2020.5.5(火)アン・ヨンヒ)

headlines.yahoo.co.jp

jbpress.ismedia.jp

 

②「今こんな番組を流している場合か、TV局」(2020.5.6(水)森 清勇)

headlines.yahoo.co.jp

jbpress.ismedia.jp

 

まず①。大意は「「明日はミス・トロット(略してミストロット)」」という番組が人気で、その分析なのだが、どこを見ても「K-POPはもはや過去」という内容はなかった。防弾少年団BTS)に何かあったらそういうことがあるかもしれないが、根拠なく書くなよ。筆者含め、K-POPを楽しんでいる人は、世界中どこにもいる(どんな音楽もそうだ、としておく)。

 

次に②。大意は「消えそうな芸人などに公演機会提供を」ということに尽きるのだが(それに反対はしない)、以下の内容もある。

 地上波テレビ(TV)では知名度の高い常連たちが、文化や芸能は人間に活力を与えるスパイスのようなもので、いったん消えてしまうとなかなか再興できないとして支援を呼びかけている。

(略)

 その呼びかけや「良し」である。しかし、番組表を見ると、「なんじゃこれは?」と思わせる為体(ていたらく。筆者補足)でしかない。「いま必要なものか」どうかの視点でみれば、ほとんどがそうではない。

 一例を挙げると、食べ歩きや世界の不思議な行事や建築物などを観て歩くもの、バラエティやクイズ、あるいは韓流映画など、コロナ蔓延下の自粛とは関係ない、いや自粛要請下の放送としては疑問さえ抱かせるような番組が並んでいる。

 こうしたTV局の対応は残念である。自宅待機を強いられた国民は致し方なくTVを観ることも多くなる。そこに食べ歩きも世界見て歩きもないだろう。

 ここは生活が確立している常連には緊急事態の間だけでも席をはずしてもらって、公演できず困惑している人やグループなどに「生きのびる」機会を与えてはどうかと提案したい。

 なぜあえて「韓流映画」を取り上げたの? もちろんBSやCSにあるのだろうが、②の趣旨からは「地上波テレビ」の話のはずである。「韓流映画」、あったかなぁ?

 

じゃ、地上波テレビでどれくらい映画をやっているか、各局(キー局)のアドレスを示すか。

 

NHK BSシネマhttps://www.nhk.or.jp/bscinema/

日本テレビ 金曜ロードシネマクラブhttps://kinro.ntv.co.jp/lineup

テレビ朝日 日曜プライム(映画もやる時間)バックナンバーhttps://www.tv-asahi.co.jp/prime-sun/program/list/index01.html

TBS ドラマ・映画 放送終了(「レギュラー」や「放送予定」もチェックね)

https://www.tbs.co.jp/drama/archive.html

テレビ東京BSテレ東 ドラマ番組・映画 https://www.tv-tokyo.co.jp/genre_drama/index.html

フジテレビ 土曜プレミアム(映画もやる時間。バックナンバーもある)https://www.fujitv.co.jp/premium/

 

これらをざっと見たところ、「韓流映画」(②)は、1本もない。典型的な藁人形である。おそらく「韓国ドラマ」と書きたかったのだろうが、地上波でやっているのはテレビ東京の韓流プレミア「マイ・ヒーリング・ラブ」くらいだろう(NHK総合日曜23時は「レ・ミゼラブル」(フランスのヴィクトル・ユーゴ―(ユゴー)の作品も、イギリスの映像)である)。

 

それほど気にすることなのだろうか?日本の映画だって音楽だってたくさんやっているのに。アメリカ映画もあるし。なぜ「韓流映画」のみの指摘なのか?

 

要はJBpressは、「日本語話者」(『韓国語をいかに学ぶか』(野間秀樹、平凡社新書、2014にある表現)のマジョリティー(日本(大和(やまと))系日本人をイメージ)が、韓国に対して否定的に書いてあると読んでもらえる、と踏んでいるのである。

 

筆者もその一人になるが(差別的な内容でないかをチェックするため)、本エントリーで取り上げた①と②は、ひどい。K-POPや韓流映画・ドラマのファンだっているし、それらを楽しんで明日の活力を得たり気分転換をしたりする人もいるのである。そしてそれはアメリカの映画や日本の映画、音楽等とまったく同じである。