清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

ここまでハズしたことを書ける 豊浦潤一

 日本における発行部数ナンバーワンの新聞である読売新聞のソウル支局長の豊浦潤一さんがここまでハズしたことを書けるという話。

 

 読売新聞2021年8月1日統合版13版5面「ワールドビュー 日韓打開 いまこそ『有言実行』」を以下引用しつつ検討する。

 

 文政権は、最大の懸案である元徴用工(旧朝鮮半島出身労働者)訴訟や元慰安婦訴訟の解決策は脇に置いたまま、日本政府による対韓輸出管理厳格化の解除を引き出せると期待していた*1

あれ、やっぱり徴用工等の訴訟の結果が気に入らないから輸出管理を厳格したわけね?いわゆる日本の輸出管理強化の根拠が怪しいことについては、

kiyotaka-since1974.hatenablog.com

で検討した。一方、現在の大韓民国である第六共和国において、大統領が判決に介入する余地はないから(『《新版世界各国史》2.朝鮮史』(武田幸雄・編、山川出版社、2000)の第8章をご一読)、日本の方が無理筋である。

 

 このままあてもなく日本の譲歩を待つ「持久戦」を続け、時間切れになれば未解決の責任を「かたくなな態度の日本」に押しつけるつもりではないか*2

とあるが、客観的に日本がかたくなであるのは、豊浦さん自身が「韓国大統領府の幹部は『来年5月の任期切れまで日本と対話の努力をしていきたい』と前向きなイメージの発出に懸命だ」*3と書いてあることからも明らかである。韓国が対話をしようとしているのに日本が拒んでいるだけである。

 

 韓国を取り巻く国際情勢が、日韓交渉を後押しする可能性もある*4

 とあるが、それは日本も同じ。だから不適切な発言をした駐韓総括公使を事実上更迭せざるを得ないのである。毎日新聞デジタル「駐韓総括公使に帰国発令 不適切発言で事実上の更迭へ 外務省」2021年8月1日 15時53分(最終更新 同日 20時52分)をご一読。

mainichi.jp

 

 読売新聞は自由民主党政権の御用新聞と言われる。豊浦さんも自由民主党政権の御用を自覚してか、事実を直視せず願望が先立ったので大ハズレの文章を書いてしまったようだ。

*1:読売新聞2021年8月1日統合版13版5面「ワールドビュー 日韓打開 いまこそ『有言実行』」

*2:*1に同じ。

*3:*1に同じ。

*4:*1に同じ。