読売新聞2021年5月16日統合版13版7面「ワールドビュー ミャンマー 韓国への共感」(田原徳容アジア総局長)が興味深かったので、皆さんも是非ご一読を。読売新聞販売店に行くもよし、図書館で探すもよし。
本エントリーでは、上記「ワールドビュー ミャンマー 韓国への共感」(以下、①)を引用しつつ検討する。重ねて書くが、皆さんも是非ご一読を。
ミャンマー市民の間で、韓国の存在感が高まっている。在ミャンマーの日本人有志によるミャンマー人の意識調査で、クーデター後に「印象が良くなった国」として89%が韓国を挙げた。日本は46.9%だった。(①)
記事の「クーデター後」というのであれば、おそらく「クーデターを強行した国軍と以前からつながりのある日本は態度が曖昧だと指摘される」(①)ということが根本原因だと思う。だから日本政府は、と言いたいのではないし、国軍とつながりがあることを生かして解決することを期待する(できるならばの話だが)。 以下に、もう1点引用する。
ただ、9割近い韓国への好感度の理由は、ほかにある。
「韓国は私たちと同じ経験をしている」(略)韓国の経験とは41年前の1980年5月
筆者自身は記憶がないが、そういう事件はあったようだ。
光州事件とは - コトバンク をご一読。そして、それが映画化されたことが①で書いてある。タイトルは「タクシー運転手 約束は海を越えて」である。
民主化を勝ち取った経験、映画の面白さ(筆者は「タクシー運転手 約束は海を越えて」は観ていないが、最近の韓国の映画やドラマが注目されていることを知っている。)、これらが韓国の強みであり、民主化を希求するミャンマー人が憧れるのは理解できる。
*なお、本エントリーにおいて、国名は略称を用いた。