清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

韓国を 貶すのホント 楽しそう

今日の読売新聞(2021年3月19日統合版)を見ると(つまり、読売新聞のみではない)、韓国(大韓民国のこと)を貶す(≠批判する)のって本当に楽しそうだなぁ、と思わせる内容であった。

 

まず、13版9面「韓国『対北・対中』及び腰」。「及び腰」の意味はコトバンクで確認。

及び腰とは - コトバンク

 

コトバンク「及び腰」の『デジタル大辞泉』の解説によると、「 不安定な腰つき。へっぴり腰」だとか「自信がなさそう」だとか「遠慮したり恐れたりしているような中途半端な態度」だとかあるので、肯定的評価ではない。しかし、どこの国であれ、自分の国にどう利益になるかを追求しているだけのことである。日本(日本国のこと)だってすべてアメリカ(以下も「合衆国」を略す)の言いなりというわけではないし、北朝鮮朝鮮民主主義人民共和国)や中国(中華人民共和国)から近いわけだから刺激をしないようにするのは当然のことである。この部分については、『アメリカの制裁外交』(杉田弘毅、岩波新書、2020)を読んでいただきたい。どこの国も完全にアメリカの言いなりでもないし、アメリカの政策が正しいわけでもないことがわかるので。

 

その下の『週刊ポスト』2021年4月2日号の広告の見出しは「韓国『反日エンタメグッズ』が増殖中」とのことで、「伊藤博文暗殺」というのもある。

 

予め断っておくが、筆者は正当防衛以外の殺人を肯定しないものである。

 

伊藤博文を暗殺した安重根については、

安重根とは - コトバンク をご一読。殺人はダメだが、侵略されたら何とかしたいというのを否定するのは難しいだろう。

 

なお、なぜ最初に断りを入れたか。それは、安重根を非難する(当然)ならば、三一独立運動における大日本帝国も否定的に評価しないといけないからである。三一独立運動については

三一独立運動とは - コトバンク をご一読。まさか、「日本の支配層はこの運動を徹底的に弾圧。憲兵・警察のほかに正規軍をも投入した鎮圧作戦によって,水原の堤岩里事件(4月15日29名虐殺,近辺の死者は1000名を越したといわれる),天安事件(4月1日並川市場でデモ隊20名射殺,朝鮮のジャンヌ・ダルクといわれた柳寛順が逮捕され獄死),定州事件(3月8日デモ隊,市民120名余を無差別殺戮)が引き起こされた」(平凡社『百科事典マイペディア』の説明)ことを肯定的に評価しないよね?また、日本に反対なら如何様に非難しても殺してもいいとも言わないよね?

 

「『反日エンタメグッズ』」は他に「竹島奪還」「慰安婦救出」だって。前者はさておき後者は何か問題でも?そりゃ性奴隷の被害者の救出って普通は正義だもの。

 

最後に12版32面の番組欄。読売テレビ日本テレビ系列全国ネットの番組「情報ライブ ミヤネ屋」のところに「▽韓国・文在寅政権に最大のスキャンダル!」とある。

 

なんか、楽しそうだなぁ。でも、日本にもスキャンダルって現在進行形であるんですけど(総務省の接待問題)。ただ、一般の日本人より筆者が韓国を過小評価しているのかもしれない。正直、韓国の政権がどちらでも日本にとって大して変わらないと思っているので(韓国内においては、旧軍事独裁派(「保守」と言われる)か民衆派(

「保守」の対義語なので「革新」)かは大事かもしれないが)。

 

日本が正義、韓国が間違い、ではなく、もう少し俯瞰的にとらえた方がいいと思わせる韓国非難であった。