筆者が趣味の将棋の世界で、10連覇達成のニュースが。第47期棋王戦において、渡辺明棋王が永瀬拓矢王座に勝ち、3勝1敗で防衛し、棋王10連覇を達成した。日本将棋連盟公式Twitterアカウントより。
#渡辺明 棋王が防衛
— 日本将棋連盟【公式】 (@shogi_jsa) 2022年3月20日
【第47期 #棋王戦 五番勝負第4局】
○渡辺明棋王 VS ●永瀬拓矢王座
第47期棋王戦五番勝負第4局が、3月20日(日)に栃木県日光市「日光東照宮」で行われ、渡辺棋王が115手で永瀬王座を破り、五番勝負の成績を3勝1敗として棋王位を防衛しました。https://t.co/pQNHSdUJiW
一方、囲碁の方は、井山裕太棋聖が、一力遼九段に敗れ、棋聖10連覇はならなかった。井山前棋聖が所属している、日本棋院関西総本部のTwitterアカウントより。
京都府京都市右京区「仁和寺」で行われました第46期棋聖戦第7局は199手まで黒番:一力遼九段の中押し勝ちとなりました。この結果対戦成績は、一力九段の4勝3敗となり棋聖位奪取・初戴冠となりました!井山裕太棋聖は10連覇なりませんでした。 #囲碁 #棋聖戦 pic.twitter.com/LabJ3vwFdA
— 日本棋院関西総本部 (@osakaigo) 2022年3月18日
囲碁の場合、10連覇すると、60歳にならなくても名誉(本因坊戦のみ永世)称号を名乗れる*1。それからすると、井山棋聖が10連覇を達成できなかったというのは大きいニュースである。
それなのに筆者は将棋の方が好きなので将棋の話に絡めてしまい、囲碁ファンの読者には申し訳ないが、将棋の場合、10連覇はめでたいこととしても、10連覇したから60歳にならなくても永世(王座の場合名誉)称号を名乗れることにはなっていない。羽生善治・名誉王座ではなく「九段」なのが何よりの根拠である*2。
新聞社に棋譜を載せることで発展した囲碁・将棋界だが、名誉・永世称号について微妙に違っていて面白い。渡辺棋王の10連覇を祝し、井山前棋聖の捲土重来を期待して*3、終わりにする。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%8D%E8%AA%89%E7%A7%B0%E5%8F%B7_(%E5%9B%B2%E7%A2%81)
。なお、5連覇、または通算10期で名誉等の称号を名乗れ、その場合は60歳の誕生日から名乗れる。
*2:羽生九段は、王座戦19連覇の偉業を達成しているが、現時点では名誉王座を名乗ってはいない。王座千19連覇については、日本将棋連盟HP「王座戦」参照。