清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

2勝だけ またも残留 高橋さん

第70期名人戦A級順位戦最終局が、2012年3月2日から東京都渋谷区の将棋会館で行われた。

結果は、公益法人日本将棋連盟名人戦順位戦 第70期順位戦 対戦表 A級」(以下①。http://www.shogi.or.jp/kisen/junni/2011/70a/index.html )にそのうちアップされるでしょう(エントリー時点では、第8局までの結果まで。とりあえずは、毎日.jp「名人戦:A級順位戦 羽生が9戦全勝…史上3人目」(2012年3月3日 0時51分。以下②。http://mainichi.jp/enta/shougi/news/20120303k0000m040120000c.html )参照)。

羽生善治王位・棋聖が9戦全勝。A級(名人戦挑戦者決定リーグ戦時代も含む)での全勝は史上3人目だとか(毎日.jpより)。羽生王位・棋聖、おめでとうございます。

個人的に注目したのは、残留争い。高橋道雄九段が勝ち、丸山忠久九段が久保利明棋王・王将に勝ち、3人が2勝7敗で並んだが、最上位(①)の高橋九段が残留、丸山九段と久保棋王・王将が降級となった。

それにしても、高橋九段は、順位戦では、ツイているように思う。

第61期B級1組順位戦日本将棋連盟HP「第61期名人戦順位戦 B級1組」(http://www.shogi.or.jp/kisen/junni/2002/61b1/index.html )参照)では、今期同様、最終戦前まで1勝、最終局で勝って、2勝で残留。

どのクラスであれ、2勝では、降級または降級点だろう(詳細は未調査だが、私の印象では、2勝では降級または降級点は確実。総当たり戦で実力通りならば、2勝で残留はあるはずだけど)。それを2回も降級しなかったというのは、相当ツイている。

蛇足を加えると、第64期名人戦順位戦 B級1組(結果は日本将棋連盟HPの対戦表から。http://www.shogi.or.jp/kisen/junni/2005/64b1/index.html )では、降級者と同星ながら、順位が上で、残留。同星で降級した先崎学八段は、未だB級1組復帰がない。順位戦の争いはそれだけ厳しいが、ここで残留し、現在A級なのだから、やはりツイている。

もちろん、A級棋士は、名人に挑戦してナンボ。挑戦権争いに絡むことに期待したい。しかし、来期はA級8位。第69期の藤井猛九段(日本将棋連盟HP「第69期 名人戦順位戦 A級 対戦表」(http://www.shogi.or.jp/kisen/junni/2010/69a/index.html) 参照)、今期の久保棋王・王将など、A級8位は結構降級する、というのは、河口俊彦七段の「対局日誌」(『将棋マガジン』、『将棋世界』に連載された)で、島朗九段が言ったとされる説である。

3月3日0時からの中継は、他が終わったので、久保棋王・王将‐(先手)丸山忠久九段の対局を見た。専門的で恐縮だが、79金がない居飛車穴熊は指す気がしない。久保棋王・王将優勢と思ったが、馬をひきつけた手に感心した。私は居飛車穴熊を指すので、いい将棋だと思ったが、これでも降級とは厳しいものだ。