2022年10月26日の読売新聞投書欄「気流」*1に「異文化 英語で触れる」という投書があった。
それはそれで結構なのだが、世界の言語は英語だけとは限らないので不十分である。投書にある「ウズベキスタン」の主な言語はウズベキ語であるし、パキスタンも英語のみならずウルドゥー語がある*2。
最近筆者は、鳥飼玖美子『異文化コミュニケーション学』(岩波書店、2021)を読んだが、英語で触れられるのは、英語が「国際共通語」(p.183)であるからにすぎない*3。
『異文化コミュニケーション学』を読めばわかるが、著者の鳥飼さんは、おそらく韓国ドラマを観て感動したので、英語のみでは不十分という本を書いたのだろうと推測する*4。読者の皆さんも、英語や英語圏のみに興味を持たず、幅広い言語や国に興味を持った方が、おそらく人生が豊かになるであろう。筆者の場合は、K-POPという違いがあるが、鳥飼さん同様、韓国の大衆文化に触れることによって、人生が豊かになったという気がする。