清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

死刑廃止 論者ならこう 答えるよ

今日、産経新聞の1面、「産経抄」を読んだ。

その中の、以下の記述に興味を持った。すなわち、
(引用開始)
「事件発覚のきっかけは、男の1人が、愛知県警にかけた電話だった。罪の重さに耐えかねたというより、「死刑が怖かった」かららしい。身勝手きわまる言い分だが、その後も繰り返されたかもしれない凶行を、「死刑」が抑止したともいえる。死刑廃止論者たちはこの言葉をどう聞くだろうか。」
(引用終了)
(以上、右記のサイトから引用。http://www.sankei.co.jp/ronsetsu/sankeisho/070828/sks070828000.htm

私のブログでは、死刑廃止の立場で書いているので、私ならどう聞くかをこれから書いてみたい。

1.「その後も繰り返されたかもしれない凶行を、「死刑」が抑止した」と書いているが、当該事件は防げなかったわけで(もし犯罪が認定されれば、強盗致死(殺人も含む)罪(刑法第241条)で死刑の可能性がある)、このことから抑止された旨の主張は正当でない。

2.もし、死刑に抑止力があると主張したければ、以下のことを聞いたり証明したりすべきである。

(1)死刑囚以外の犯罪者に、死刑がない犯罪はしたが、死刑がある犯罪をなぜ思いとどまったかを聞くべし(死刑が犯罪の選択の有無に影響したかを聞くべし)。

(2)死刑囚に調査して、犯罪の実行当時に死刑の存在を知っていたかを聞くべし(もちろん、正確な条文の引用が必要)。

(3)死刑を廃止した国において、昔死刑だった犯罪の増減を調べるべし(このような調査で、死刑を廃止したからといって犯罪が増えたというものは私が知る限りない)。