清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

安易な気持ちで なってはいけない 公務員

YOMIURI ONLINEの右記のページ(http://www.yomiuri.co.jp/feature/fe8000/news/20071129itw1.htm
に、逮捕前の前防衛次官のインタビューが載っている(今日の讀賣新聞朝刊1面、34頁に載っているものと同じ)。

前防衛次官が言うとおり、「(便宜供与を)しなくても、ゴルフだけで単純収賄は成立するんだもん。脇が甘かった」(過去の裁判例からすれば、本件のゴルフだけで単純収賄は成立する)、「いつ来るか、いつ来るかって。国家権力ってこんなにすごいのかと思う。(私は)本当に無力だよ」(だから、被疑者であれ、被告人であれ、受刑者であれ、死刑囚であれ、人権は守られなければならない。この記事と全然関係ないが)ということだ。

この事件は、まだ有罪が言い渡されていないので、軽率なことを書いてはいけないが、あえて書くと、前防衛次官、ならびにその妻は、公務員になりたての頃は、民間人との付き合いにおいて、収賄が疑われないように注意していたと思う。しかし、いつの日からか、気が緩んだのか、少しぐらい接待を受けても問題ないと考えてしまったのだろう。

それにしても、公務員という職業は厳しい職業だ。接待や金品の授受は、場合によっては収賄罪で処罰されるからだ。私は昔、ある検察官からお話を伺ったが(取り調べされたかは皆様のご想像にお任せします)、その方は、お歳暮すら受け取らなかったそうだ。私の知っている別の公務員は、お茶も飲まないそうだ。

公務員という職業は、安定している、スケールの大きい仕事ができる、奉仕的な仕事ができるなど、魅力的な職業だと思うが、普通の人が受け得ることも受けられないという意味では、つらい仕事だ。意志が強いか、人付き合いに頓着しない人でなければ、務まらないと感じた次第だ(山内昌之さんの本で、人付き合いは悪くても、読書好きな人などが公務員向きだというアンケート結果を見たことがあるが、なるほどと思った)。