清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

毒カレー どうやら死刑 確定だ

和歌山県で1998年に起こった毒物混入カレーライスによる殺人事件の最高裁判決があり、被告人の上告を棄却し、死刑が確定する模様だ。

中国新聞が判決要旨を出しているので(http://www.chugoku-np.co.jp/NewsPack/CN2009042101000572_Detail.html
、それに基づいて検討したい。

「総合することによって、合理的な疑いを差し挟む余地のない程度に証明されていると認められる」→いわゆる、状況証拠の積み上げの部分と思われるが、状況証拠だけでも犯罪事実の証明ができることに、特に問題はない。もし仮に直接証拠を求めると、それを得るために自白採取を厳しくすることが予想され、人権侵害の恐れがある。

「犯行動機が解明されていないことは、被告が事件の犯人であるとの認定を左右するものではない」→これも特に問題はないだろう。動機より、やったかどうかなのだ。

「被告(ママ)の事件は、カレー毒物混入のほか、保険金詐欺にかかる殺人未遂などからなるが、とりわけ無差別の大量殺傷を敢行した毒物カレー事件の罪質はきわめて悪く、態様の卑劣さ、残忍さも論をまたない」→無差別大量殺傷でも、保険金詐欺をしているのも、死刑の方向にベクトルが傾く出来事だろう。

「そして被告(ママ)は、毒物カレー事件に先立ち、長年にわたり、保険金詐欺にかかる殺人未遂などの各犯行に及んでいたのであって、その犯罪性向は根深いものと断ぜざるを得ない」→こう判断することにも特に問題があるとは思えない。

「被告(ママ)は詐欺事件の一部を認めるものの、カレー毒物混入を含む大半の事件については関与を全面的に否認して反省の態度を全く示しておらず」→やっていれば素直に反省したほうがいいのは普通のことだろう。

「毒物カレー事件の遺族や被害者らに対して慰謝の措置を一切講じていない」→これも、やったならば当然講ずるべきである。

「毒物カレー事件の殺意が未必的なものにとどまること、前科がないことなど被告のために酌むべき事情を最大限考慮しても、1審判決と原判決の死刑の科刑は、是認せざるを得ない」→そりゃ、無差別に殺そうとしたのならば、仕方ないだろうな。

もちろん、証拠を見ていないので断言は慎むべきだが、死刑存置を前提にすれば、この事件が死刑なのは仕方ないだろう。