民主党の小沢一郎代表が辞任したとのこと。時事ドットコムに小沢さんの会見の模様が書かれているので（「小沢氏記者会見要旨」（http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2009051100853）
）、以下、検討したい。
「次期衆院選での必勝と、政権交代の実現に向け、挙党一致の態勢をより強固にするために、あえてこの身をなげうち、民主党代表の職を辞することを決意した」→哲学なき故（？）、小沢さんの辞任でしか「挙党一致」になれないのだろう。
「民主党を中心とする新しい政権をつくり、経済、社会を根本から立て直すこと」→個人的には、まだ社会民主党や日本共産党のほうがわかりやすいが。なにがやりたいのかね？
「政権交代によって日本に議会制民主主義を定着させること（中略）が、民主党の使命であり、私自身の最終目標だ」→誤解を恐れず言えば、「政権交代」は必須でもないだろう（おそらく、英米型二大政党を念頭においているが、世界中が二大政党でもあるまいに）。
「挙党一致で臨みさえすれば、必ず勝利できると確信している」→でも、怪しい政党では勝てないが。だから、何がしたいの？
（「離党や議員辞職も含め、今後の政治活動への考えは」（上記時事ドットコム）の問いに対し）「政治家を辞めるわけではない」→まぁ、政治資金規正法については問題ないと思っているようだから、いいのだが、ならば代表を辞める必要もないか。
（「献金事件のイメージを党から払しょくするために離党や議員辞職をする考えは」（上記時事ドットコム）の問いに対し）「なぜ離党、議員辞職をしなければならないのか。政治資金の問題についても１点のやましいことはない（中略）また、政治的な責任で身を引くわけでもない（中略）今、２０％以上で自民党とほぼ拮抗（きっこう）している。私もそのことに多少なりとも貢献してきたのではないか。」→これはよくわからない論理だ。辞任しなければ「挙党一致」にならない程度の人ということか。
「政権交代が果たされれば、私自身にとっては本懐だ」→勝手に思うのは結構だが、何で政権交代が必要なのかをもっと民主党は明らかにしないと。また、誰のための政権交代かも明らかにしないと。それが私にはわからないので、パートナーである社会民主党や、日本共産党のほうがまだマシと書いてしまうのである（拉致問題があるので書きにくいが）。
以上検討したが、読んだ限りでは、小沢さんの自己陶酔だな、と思った。
