清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

日航を 国が救うの やむを得ぬ

報道でご存知の通り、日本航空(JAL)が苦境に陥っており、公的資金が注入されるとか。

民間企業なのになぜ公的資金?というのは当然だが、私は公的資金を注入してでも救済するのはやむを得ないと思う。

たしかに、苦境に陥った大半は、日本航空自体の問題であろう(たとえば、旧日本エアシステム(JAS。なお、以前は東亜国内航空と言っていた))含め、最近の機体トラブルは、統計を見たわけではないが、JAL系が多いように感じた)。

しかし、便数の6割がJALだから(前原誠司国土交通大臣のコメント)という理由のほかに、国の政策に問題があったので、公的資金注入は仕方ないのだ。

その問題とは、第1に空港。現在JALが飛んでいる不採算路線は、必要かどうか疑問である空港に行く便が多い(ように感じる)。特別会計もあろうが、私が国土交通省のキャリア官僚に聞いたところ、国民が平等に空港にアクセスできるようにたくさん空港を造ったとか。そのときはなるほどと思ったが、今思えば、他の交通機関も考慮して考えるべき問題である。

第2に、航空自由化の問題。JALは、以前は、国際線と国内幹線担当だった(全日本空輸(ANA)は国内線全般、JASは地方路線)からか、現在でも国際線依存度が高い(参考記事の読売新聞によると、「旅客収入に占める国際線の比率が5割(ANAは3割)」「で、外国の大手航空会社と比べても日航の国際線依存度は突出している」とか)。トラブルもあったが、国内線が弱いJALが苦戦するのは明らかで、国内線強化のためにJASと合併したが、JASの路線は地方路線で、(調べていないが、おそらく)採算面で問題があったはずなので、それもJAL苦境の一因だろう。

以上のように、JALの苦境は、国策に問題があったので(有権者にも問題があったので)、公的資金導入は仕方ないと思う。

参考文献・記事
「NHKウィークリーステラ」(NHKサービスセンター)11月20日号p32)

読売新聞2009年11月14日朝刊8面、9面(仙台では)