2012年2月13日 18時35分配信のMSN産経ニュース(上からアクセス)によると、「米倉弘昌経団連会長は13日の会見で東京電力に公的資金を注入して国が経営権を取るべきだとする政府方針について『国有化してちゃんとした経営になった企業は今までみたことがない』と述べ『東電は国が前面に出て賠償すべきで、国有化はとんでもない勘違いだ』と厳しく批判した」という。
もちろん、「『国有化してちゃんとした経営になった企業は今までみたことがない』」は当たっているのだろう。
しかし、事故を起こしたのは国ではない。東京電力である。事故を起こした事業体が一義的に責任を負うのは当然のことで、「『東電は国が前面に出て賠償すべきで、国有化はとんでもない勘違いだ』」は「『とんでもない勘違い』」で、ごろつきでしかない。
「公的資金を注入」するならば、「国が経営権を取るべき」は相応に理解できるし(賛成、だとは言ってない)、そもそも独占企業であり民間では無理かもしれない、とも思う。
「『「日本の電力供給確保に一番重要なのは東電が早く普通の会社に戻ることだ」』」って? 普通の会社なら、「『国が前面に出て賠償すべき』」とならない。一義的に損害賠償責任を負い、倒産するだけだろう。
ただ、「『津波が想定内だというのなら、なぜ防波堤などの準備をしなかったのか。政府が対策を怠ってきたからだ』」かどうかは、よくわからないので保留するが、おおむね、米倉さんは、激怒の余り、自分を見失い、経済も知らない、とバカにされても仕方のないコメントをしてしまったようだ。