『週刊文春』2011年9月29日号の見出し(読売新聞2011年9月21日朝刊13版9面(仙台では)参照)で注目したのが、小宮一慶さんの「3年後の賞与回復なんてとんでもない 枝野経産相よ、東電をなぜ破綻処理しない」である。
本文は未読だが、正論だろう。不祥事を起こし、賠償額が莫大になれば、潰れるのは当然のことで、破綻処理は正当だからである。
ただ、破綻処理しないのは、理由がありそうだ。
第2に、原発事故の被害者のため。破綻処理すれば、存続よりも賠償額が減るのは仕方がない。関係者が増えるのだから。
枝野さんは以前、銀行に債権放棄を要請したという。あり得ない話だが、意図はわかる。被害者の救済に回したいということだ。
枝野さんの対応にとんでもないところはあろうが、枝野さんなりに、とりわけ原発事故被害者のために何とかしようという気持ちが伝わってくる対応のようだ。