茨城空港が開港した。しかし、現時点では、仁川（インチョン）空港への定期便１路線のみ。来月はスカイマークの神戸線が増えるだけ。これでは赤字になっても仕方がない。
当然、新聞は批判する。しかし、批判はよく読まなければならないようだ。
こういうエントリーをするには、当然すべての新聞を読むべきだが、ここでは、紙で読んでいる読売新聞の、３月１５日朝刊社説「赤字地方空港 大甘な需要予測のツケだ（3月15日付・読売社説）」（http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20100315-OYT1T00094.htm）
を検討する。
「着工前に立てる需要予測が甘すぎる」ので「採算がとれない空港が（中略）次々に開港してしまう」との指摘はよい。「予測の多くを受託する財団法人には、国交省ＯＢが天下りしている」との指摘も、おそらく正当だろう。しかし、「公共事業がほしい地方の政界や産業界が空港建設の声をあげ、官僚も省益のため、それを後押しする――。こんな、もたれあいの構図も透けて見える」は、素直に読まないほうがいい。本当に「地方の政界や産業界」、そして「官僚」だけか？自由民主党の政治家をなぜ出さない？これが政官財の癒着構造だろう。自由民主党ヨイショが過ぎて、目が曇ったか？
民主党政権で「航空行政再構築」をするわけだが、小沢一郎さん、鳩山由紀夫さん、岡田克彦さんと、旧自由民主党の政治家が多い。国民新党の亀井静香さんもそう。「再構築」がなるかはわからない。
それにしても、日本の政治って、なんかウヨク（右翼よりは中道の意を込めてこの語を用いる。なお、小林よしのり『新･ゴーマニズム宣言SSPECIAL 戦争論』（幻冬舎 1998年)では、共産主義でない勢力で、人権や平和を主張する勢力を「サヨク」と表記していたと記憶するが（今手元にないので）、それのパクリだと思って結構）の内ゲバ（マイナス暴力。以下略）みたいですな。
そういえば、各種報道から明らかなように、鳩山邦夫さんが自由民主党を離党した。これも内ゲバのひとつかな。衆議院のことを考えたら、大政党がいいのに、また、参議院にも１人区があるのに、何でかな？
