清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

売国奴に 成り下がったよ 千葉景子

千葉景子法務大臣は、死刑廃止の立場を採っているので、任期中に死刑が執行されることはないと思っていたが、今日、約1年ぶりに死刑が執行された(YOMIURI ONLINE「1年ぶり死刑、2人に執行…千葉法相が立ち会う」(2010年7月28日11時08分 読売新聞。同日アクセス。http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100728-OYT1T00441.htm
参照)。

もちろん、言うまでもなく、刑事訴訟法第475条、第476条により、法務大臣は、死刑の執行を命令しなければならない。この点からすると、職務を忠実に執行したとは言える。

しかし、実質的な死刑廃止国(法律では存置されているが、10年間死刑を執行していない国のこと)を含め、世界の趨勢が死刑廃止である(アムネスティ・インターナショナル日本 死刑廃止ネットワークセンター 「死刑廃止国と存置国 」(http://homepage2.nifty.com/shihai/shiryou/abolitions&retentions.html
参照)。また、私の知る限り、殺人事件が激増しているというデータもなく(浜井浩一『2円で刑務所、5億で執行猶予』(光文社新書。2009)を見る限りは、認知件数、他殺による死亡人員、ともに減少傾向にある(p29、p30))、威嚇力を発揮する局面でもない。さらには、日本の死刑存置は、国際連合で厳しい批判がなされている(私が、「死刑 日本 批判 国連」でググッた結果は、http://www.google.co.jp/search?hl=ja&c2coff=1&q=%E6%AD%BB%E5%88%91%E3%80%80%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%80%80%E6%89%B9%E5%88%A4%E3%80%80%E5%9B%BD%E9%80%A3&btnG=%E6%A4%9C%E7%B4%A2&lr=&aq=f&aqi=&aql=&oq=&gs_rfai=
)。

このような内外の事情を鑑みずに、死刑廃止の議論を始めようとしないで、死刑を執行してしまうようでは、売国奴に成り下がった(国際的イメージ低下が国益に沿いますか?)と罵られても仕方ないな。

え?犯罪被害者の感情をなぜ考慮しないのかって?私なら、傷害致死でも、自動車運転過失致死でも、身内が死んだら死んで欲しいですよ。なぜ殺人の被害者だけ死刑を求める権利が生じるのかなぁ?

*タイトル敬称略
**ホームページは、2010年7月28日現在。