清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

ブラウンより フロントのほうが 問題だ

皆さんご存知のように、東北楽天ゴールデンイーグルスの、マーティン・ブラウン監督が、2年契約であるにもかかわらず、解任された。

新聞レベルでは、ブラウン監督の解雇が当然という論調が多いように感じた(河北新報や読売新聞を読んだ限りでは)。

熱心なファンがコメントしていると思われるので、このような厳しい意見が多いのは理解する。しかし、妥当なのだろうか?

そこで見ていただきたいのは、MSN産経ニュース「【プロ野球】不況もなんの!プロ野球選手の平均年俸が過去最高3830万円 (2/2ページ)」(2010.4.26 18:08。2010年9月30日アクセス。http://sankei.jp.msn.com/sports/baseball/100426/bbl1004261815002-n2.htm


「■2010年度の選手平均年俸の球団ランク」を記すと(「順」→「球団」「平均年俸」の順に記す。なお、1ページ目によると、「開幕時の支配下選手742人(選手会に加入する中日のチェン以外の外国人選手と、外国人扱いの巨人のマイケルを除く)」)、「(1)阪神 5287万円、(2)ソフトバンク 5119万円、(3)巨人 4824万円、(4)中日 4601万円、(5)日本ハム 3809万円、(6)横浜 3736万円、(7)ロッテ 3574万円、(8)西武 3524万円、(9)楽天 3361万円、(10)ヤクルト 3274万円、(11)オリックス 2621万円、(12)広島 2297万円」である。

これを見た限りでは、最下位はふがいないが、Bクラスは仕方ないだろう。これに加えて、楽天は、外国人がほとんど機能しなかったうえに、たいした補強もなかったのだから(守備の下手なルイーズ選手や、先発が足りない傾向にあったのに(だから、ブラウン構想の中4日には一理あった)中継ぎとして藪投手を採用するのだから)。

2年契約なのだから、監督解任にはおそらく違約金が発生する。たいした額ではないのかもしれないが、黒字化のためにはマイナスだろう。

ところで、私は株式会社楽天野球団代表取締役社長兼東北楽天ゴールデンイーグルスオーナーである島田亨さんの『楽天野球団のシークレット・マネージメント たった5年で成し遂げた奇跡』(講談社、2010)を立ち読みしたことがある。そこには、野村克也前監督解任の理由と、今回解任されたブラウン監督を選任した理由が書かれている(次のステップに進むべきと判断、ブラウン監督の若手育成の実績、などが理由と読んだ)。しかし、ブラウン監督が能力がなかったにしても(私見はそれはわからない)、たいした補強をしなかったフロントが問題なのにそれをブラウン監督に押し付けたとしても(私見)、どちらにしても、今回の解任劇は、フロントが悪い。島田さんは球団から撤退すべきだが、そうなると人がいないんだろうなぁ。

*「■2010年度の選手平均年俸の球団ランク」について補足しておくと、阪神ソフトバンクが優勝争いするのは当然である(ソフトバンクについて言えば、秋山幸二監督は投手交代が早すぎて(ブルペン酷使)、安定した実績を残すのはフロント次第だと思う)。横浜はヘボすぎる。オリックスはまぁまぁ健闘したが、勝率5割超えならず確定は残念(9球団が5割超えなら空前絶後)。広島は主力けが人続出なのに最下位でないのだから、野村謙二郎さんは優秀な監督になる可能性がある。

**さらに付け加えて、仙台のプロスポーツその他2球団の監督を検討すると、ベガルタ手倉森誠監督は、代表レベルの選手がいない中で残留に望みをつないでいるのだから、契約終了の可能性はあるが、よくやっていると思われる。89ERS浜口炎ヘッドコーチは、まぁまぁだが、集客面で89ERSは有利なだけに(約5,700人収容の仙台市体育館で試合ができる。東京アパッチ有明コロシアム(約10,000人収容)、新潟アルビレックスBB朱鷺メッセ(約5,000人収容)の試合は、昨年なかった)、ファイナル4進出は義務で、それができないと問題になるかもしれない。