臨時国会は、補正予算が成立し、その後、参議院において、仙谷由人官房長官と、馬渕澄夫国土交通大臣に対する問責決議案が可決されたという。読売新聞2010年11月27日朝刊13判4面(仙台では)に「仙谷・馬渕氏問責決議案要旨」が載っているので、それに基づいて検討する。
1.仙谷官房長官(自民、みんなの党共同提出)
「中国人船長釈放は長官主導で政治判断が行われた」→へぇ~そうなの?報道では見ないけどな。それはさておき、釈放自体は、「長官主導」でなければ決して起こり得ないわけではないけどな。
「我が国の正当性を訴える衝突時のビデオは長官主導で非公開にされたが流出し、情報管理を行っていなかったことが露呈した」→でも、漏らした奴が一番悪いんじゃないの?筋違いの責任追及じゃないか?
「報道に基づき質問した質問者を『拙劣』と侮辱し、政府参考人にどう喝を加えた」、「国会同意人事案を長く放置した」→詳しくは知らないが、これは理由になりうる。ただ、民主党議員が週刊誌に基づいて質問したときも、与党の自由民主党は批判しなかったっけ?
「憲法に抵触する発言だ。自衛隊を『暴力装置』だと侮辱した」→こういうときだけ憲法を持ち出して、人々の人権が本当に問題になるときは持ち出さない印象がありますな。「『暴力装置』」発言が即憲法違反というのもわからない。現に「『暴力装置』」なのはビルマなどでわかる。こんなので問責するなよな。
2.馬渕国土交通相(自民提出)
「衝突ビデオのネット流出は海上保安庁から」だとしても、それなら、やった奴の責任を問えよ。証人喚問でもして。やった奴は、懲戒されても仕方ないよな。
「八ッ場ダム建設中止を事実上撤回する国交相発言は無責任だ」→自民党がいかに哲学がないかの象徴ですな。引用できない私も人のことは言えないが、過ちはすぐに改めるのがいいって論語に書いてなかったっけ?ただ、ダムについては、すぐに中止する手もあったし、中止がてこずるのは首長たちのせいというか、首長の意見も聞いているということで悪くないのではないか?