清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

松本浩行 記者は煽るよ 差別をね

中華人民共和国の広州で行われたアジア大会が終わった。

残念なことはあったが、一番残念なのは、読売新聞2010年11月28日朝刊13版28面(仙台では)に載った、松本浩行記者の、「種目数急増 曲がり角に」である(以下、断りのない限り、カギカッコ内は「種目数急増 曲がり角に」からの引用)。

広州市だけでなく、周辺の各都市にも競技会場が分散したため、長距離の移動を強いられた」だとか、「競技・種目数の大幅な縮小が検討されているのは当然の流れ」だとかだけ書けば、普通の解説記事だった。

しかし、ところどころに、中国に対する差別感情を煽る内容が載っているので、残念なのである。以下、指摘する。

「サッカーなどの競技会場で、地元の観客が日本選手に激しいブーイングを浴びせる場面が少なからず目に付いたのは残念だった」というのは、おそらく、中国人は、マナーを知らないという主旨で書きたかったのだろう。しかし、それでは差別だろう。私はバスケットボールをよく見るが、ブーイングが一種の文化の競技もあるし(男子の日本vs韓国戦では聞かれなかった、お互い)、アウェーゲームの経験を積めたことに感謝すべきではないのか?また、ブーイングの背景をもっと探るべきだろう。教育だけの問題か? 日本政府(とりわけ、自由民主党政権)の対応に問題はなかったのか?

「ホスト国・中国の、他の追随を許さぬ圧勝ぶりが印象に残った。大会序盤に行われたアジア・オリンピック委員会(OCA)の記者会見で、『中国の活躍ばかりで、しらけてしまわないか?』との質問が飛んだが、その通りの結果になった感は否めない」からは、記者の差別意識が露骨に出だした。ホスト国が圧勝したら、普通は盛り上がらないか? 盛り上がっていないとしたら、経済格差の問題があるのではないか、という疑問ぐらい持ってほしかった。

北京五輪からわずか2年で、また中国で行われたことにも食傷ムードが漂った」も差別だ。大会規模が違うが、FIVBのバレーボール大会についてもそう言うのか?すなわち、4年前の世界選手権、3年前のワールドカップ、昨年のグランドチャンピオンシップ(一応、読売新聞に敬意)、今年の世界選手権(女子のみ)、来年のワールドカップ(予想)と、主な国際大会のほとんどが日本開催である。こちらのほうが「食傷ムード」だろう。また、2014年のワールドカップと2016年のオリンピックをやるブラジルにも同じようなことを言うのか?

中国に関する差別感情を煽る松本浩行記者は、読者をミスリードしかねないので、今すぐ記者を辞めるべきである。