清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

NHK 「死ね!!!」キャンペーン 岡山編?

NHKウィークリーステラ』(NHKサービスセンター)、最新2011年7月8日号、発売中です。

手に取ってみると、7月3日の欄(p54、55)が目に付いた。それによると、7月3日日曜日、午後4時40分から(関東地区。地域により別番組等の可能性あり)「目撃!日本列島 働いて人生を取り戻せ~岡山・路上生活からの脱出」という番組をやるという。

興味のある方は観ていただくとして、気になるのは、『NHKウィークリーステラ』2011年7月8日号p55の説明文。

(引用開始)
「働く意欲はあるのに、路上生活を強いられている人たちに、3か月間に限って、住居、携帯電話、生活費を与え、再就職を支援する活動が始まった」
(引用終わり)

「働く意欲はある」のならば、3か月と言わず、就職が決まるまで支援すればいいじゃないか!2011年4月の有効求人倍率は0.61倍(厚生労働省HP「一般職業紹介状況(平成23年4月分)について」(2011年6月29日アクセス。http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001czhw.html
。望めば就職できるわけではない。労働条件が悪すぎて、求職者にとって魅力がない場合もあろうし。

もちろん、「生活保護による救済が財政的に行き詰まる」(『NHKウィークリーステラ』2011年7月8日号、p55)のはわかるが、だからと言って、客観的状況抜きで、求職者に不利な政策を進めるのはいかがなものか? といった批判が、NHKにはできないようだ。

住居はあって当たり前だ(世界人権宣言第25条第1項、経済的、社会的及び文化的権利に関する国際規約第11条第1項参照)!ない方がおかしい!人間として当然の権利だ!携帯電話だって、現在では必須(固定電話のウェイトは低くなっている)。これらは、「働く意欲」以前の当然の権利(憲法第25条の「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利」だろう。もちろん、「働く意欲」のない人には権利がないという説は承知しているが、実益に乏しい議論であるうえに、経済音痴なだけだ)だろう。それらを3ヶ月限定でしか支援しないとはどういうことなのか?

というわけで、この番組、NHKお得意の「死ね!!!」キャンペーンの一環としてみるのがいいかもしれない。受信料を払わない人は人でない、ということなのだろう。思うのは構わないが、番組に反映させるのは止めたほうがよい。