清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

国よりも 知事が偉いんだ わかったな!

まずは、「首長善 国の政治家 悪だった 」(http://blogs.yahoo.co.jp/kiyotaka_since1974/52151894.html
でも取り上げた、『週刊現代』2011年7月9日号、日垣隆(敬称略)「なんなんだこの空気は メディア考現学 連載第91回 なんとなく流れる定義なきレッテルに、誰も抗い難い」の文章を紹介する。

日垣隆さんによると、「それまで許されなかった「被災者への税金投入」を実現したりしつつ、知事は絶大な権力を駆使できるようになった」(p164)のだという。

「「被災者への税金投入」」の是非、事実はさておき、「知事は絶大な権力を駆使できるようになった」というのは、松本龍・復興担当大臣の辞任劇で明らかだろう。知事は、気に入らない国務大臣を、自分のことを棚に上げて辞めさせることができたのだから。

それでは本題。

時事ドットコム「「水産特区」、基本方針への明記示唆=関係修復アピール、被災地訪問の復興相」(2011/07/09-20:46。http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011070900345
によると、「平野達男復興担当相は9日、東日本大震災被災地の岩手、宮城両県を就任後初めて訪問し、知事や市町村長らと会談した」という。

読み進めると、平野達男・復興担当大臣は、「村井嘉浩宮城県知事に「国と県は同等の立場。政策の議論では遠慮のない意見交換をしたいが、被災地の思いに寄り添う姿勢はしっかり守っていく」と強調」し( 法◆崑式翆了?箸硫饕未如宮城県が求める水産業に民間資本導入を促す「水産業復興特区」について、「知事の熱意を大切にし、しっかり調整していく」と述べ、7月中にまとめる復興基本方針に盛り込む意向を示唆した」()という。

まず 私の知る限り、松本龍・前復興担当大臣だって、「「国と県は同等の立場。政策の議論では遠慮のない意見交換をしたいが、被災地の思いに寄り添う姿勢はしっかり守っていく」」ということは守られていたのだが。もしそうでなければ「知恵を出さない」云々という言葉は出ず、「国の言うことに従え」という言葉が出るはずだからである。言動の全体をチェックせず、都合の悪いことを無視する人が多かったということで、日本人全体の劣化が感じられる事件であった(もっとも、過去は知らないが)。

次は◆「「知事の熱意を大切にし、しっかり調整していく」」って、それだけじゃダメなんだよ。漁協の反対が強いんだから。提案は村井知事のはず。まずはコンセンサスが先であることが問題なわけではないのに、ここまで譲歩しちゃうんだから、知事の方が国より強いということの1つの証拠になってしまっている。

マスメディアの報道で、首長の批判はめったに聞かないのに対し、国への批判はかまびすしい。それが、現在の、知事の方が国より強い、という状況を導いているような気がしてならない。国と地方って、対等じゃなかったっけ?