清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

子ども手当の 記事の比較が 面白い

まずは上からasahi.comの記事をご覧ください。それによると(2011年12月26日20時45分配信)、「今年6月に支給された子ども手当を、保育料や塾代などの教育費に使ったとする子育て家庭が全体の5割近くにのぼった」という。
 
また、「教育費」(46%)に続いて多かったのは、服や生活用品など「子どもの生活費」の30%。一方、家のローンなど「家庭の生活費」(22%)、「大人の遊興費」(1.5%)など、子どもと直接関係ない支出もあった」という。
 
以下、比較。
 
毎日.jp「子ども手当:使い道トップは塾など教育費 厚労省調査」(2011年12月26日 20時25分(最終更新 12月26日 20時34分)に毎日.jpが配信。http://mainichi.jp/select/wadai/news/20111227k0000m040040000c.html) では、「トップは、塾や習い事、給食費などの教育費で、平均使用額は1万7878円。4カ月分の総額5万2000円の34.4%に相当する」。
 
日本経済新聞電子版「子ども手当の使い道、34%が教育費 厚労省調査」(2011年12月26日19時3分。http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C93819481E0E4E2E3858DE0E4E3E0E0E2E3E39797E3E2E2E2?n_cid=DSGGL001) では、「支給額全体の34.4%が子どもの教育費に使われた」。
 
ところが、読売新聞では、「子ども手当、22%が「家庭の日常生活費」に」(2011年12月27日配信。http://www.yomiuri.co.jp/komachi/childcare/cnews/20111227-OYT8T00897.htm) だけ。子ども手当に対するポジティブな評価が見えない(せいぜい「手当支給によって、「子どもの数を増やす計画を立てた」と回答したのは、昨年の調査より5・1ポイント増えて13・6%となった」ぐらいか)。
 
オリジナルは厚生労働省HP「平成23年子ども手当」の使途に関する調査結果」(経済レポート(http://www3.keizaireport.com/) に紹介してもらいました。http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001z4ni.html) 。
 
読者の一読を乞うが、私がざっと見た限りでは、読売新聞の書き方が恣意的だと感じた。批判精神は結構なのだが、ほとんどのデータを無視しているのではダメである。
 
厚生労働省の調査で即子ども手当はいい制度とはならないが、今までみたいに、児童手当が少なく、児童手当よりも、年少扶養控除にメリットがある、というのよりはマシだとは言える。もっとも、このことは、厚生労働省の調査にはないが。
 
* 2011年12月28日追記
 
NHKオンライン子ども手当 2割が家賃などに」(http://www3.nhk.or.jp/news/html/20111228/t10014953881000.html) をご覧ください。
 
タイトルは読売新聞レベルですが、「最も多かったのが、▽保育料や学習塾などの教育費で、全体の46%、次いで▽子どもの衣類やおもちゃ代など子どものための生活費が30%でした」、「支給された4か月分の子ども手当5万2000円について、実際に使った金額を調べたところ、▽教育費や貯蓄など子どものために使った金額が平均で3万4000円余りだったのに対し、▽ローンの返済などの平均は、およそ9300円でした」を一応指摘しており(読売新聞にはないデータ)、読売新聞よりマシでした。