清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

1.5億の 勝利宣言? 新リーグ

所詮無料ブログなので、世間の興味と別に、自分の興味について書けるのがいいところ。というわけで、懲りずに(?)日本のバスケットボールの話。

日本バスケットボール協会が、2013年に開幕させようとしている新リーグの名前がNBLナショナル・バスケットボール・リーグに決まったという。スポーツナビ「新リーグの名称はNBLに決定=バスケットボール (1/2) 休部報道のパナソニックは不参加を表明」(2012年9月19日(水)。http://sportsnavi.yahoo.co.jp/basket/text/201209190005-spnavi.html )に詳しいので、それに基づいて感想を述べる。

リーグロゴの「緑は「強調」「公益」」とのこと。「「公益」」はいいが、NBAなどは、どういう組織形態なのだろう。日本で言えば、公益法人なのか? なお、bjリーグは株式会社である。

「NBLは12チームを2つのカンファレンスに分割して開催する予定で、13年の9月下旬~14年の4月下旬までレギュラーシーズンが、14年5月にプレーオフが行われる」という。仙台のプロバスケチーム、仙台89ERS日本プロバスケットボールリーグbjリーグ)に所属しているが、かぶるね。

「(1億5000万円の)サラリーキャップは現状のJBLのものに比べて縮小の懸念もある」とのこと。そうか、現状のJBLサラリーキャップって、推定1億5000万円以上なのか。bjリーグのそれで1億円を超えたという話は、聞かない(bjリーグサラリーキャップが公開されているか不明であり、あくまでネットによる調査を元にした清高の推定)。露骨に書いてしまえば、選手のプレーの質は、報酬・賞金に比例するもの。昔からそうだったのだろうが、JBLNBLサイドのさりげない勝利宣言のように感じる。bjリーグとしては、サラリーキャップの増加が求められるが、チームにその体力があるか? もっとも、選手の人件費がかかるということは(と言っても、NBA選手1人に及ばないが)、入場料・グッズ・放映権等でそれなりに稼がなければいけないが、できるのだろうか? bjリーグ創設当時ならば、例えば、大阪エヴェッサ吉本興業とタイアップしてそれなりに集客していたことから可能性がある話だったが(現在も続いているかは未調査)。蛇足を書けば、bjリーグ創設は2005年。この時期に新リーグを立ち上げ、2006年に日本で開催された世界バスケバスケットボール世界選手権)との相乗効果を狙いたかった。だから、当ブログでは、bjリーグの立ち上げを時期尚早とは批判しないのである。

「まず第1に地域名を絶対に入れるようにしたこと。企業スポーツでもありながら地域との関わり合いをはっきりさせた。次に運営のスタイルを自主興行に変えた。プロのようなイメージの運営をしていくことが目標になる」→維持できるのならば、そして、集客(もちろん、従業員、関係者以外)できるなら、企業スポーツは悪くない。ただ、パナソニックトライアンズは、休部検討→消滅だろうから、継続可能かはわからない。「自主興行」と「プロのようなイメージの運営」というのはよくわからないが、損失補填は原則としてしないということなのだろうか? これについては「bjと 欧州サッカー 同じかな」(http://blogs.yahoo.co.jp/kiyotaka_since1974/52798571.html )もご一読(ヨーロッパのサッカーでは「「オーナーや会長のポケットマネーや銀行の巨額融資で赤字を補填しつつスター選手を買いあさる」」(『週刊エコノミスト』2012年2月14日号、木村浩嗣「“財政フェアプレー導入”で赤字の大クラブは失格も」」から引用)ことがあるそうだ)。

「ドラフト制度はなく、自由市場での獲得になる」が、bjリーグが妥協できなかったところだと各種報道から推測する。ただ、これは難しい。自由競争の原理か、戦力均衡か。ただ、現在のbjリーグでは、外国人選手のウェイトが大きいうえに、外国人獲得は自由競争なので、ドラフトが機能しているとはいえないと思っている。

スポーツナビの文章の検討は以上だが、2005年にbjリーグが創設され、2007年に日本バスケットボールリーグJBL)になり、2013年からはNBL(蛇足を加えれば、JBLの前身はJBLスーパーリーグ)。新リーグ創設、名称変更に正直辟易している。

なお、このエントリーは、バスケットボール会議室2012年09月20日NBLを考える」(http://www.plus-blog.sportsnavi.com/ponta2/article/209 )にトラックバックを送信しました。引用がなくて申し訳ないが、なかなかいい記事でしたので、こちらもご一読を。