清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

食えるように するのは国の 仕事だよ

読売新聞2012年10月22日朝刊13版4面に『わが子を「やわな大人」にしない子育て』(高濱正伸、廣済堂出版)と、『わが子を「メシが食える大人」に育てる』(同)の広告が載っている。

しかし、究極的には、メシを食わせるのは、国の仕事である。

労働であれば、経済的、社会的及び文化的権利に関する国際規約第6条で、「この規約の締約国は、労働の権利を認めるものとし、この権利を保証するために適当な措置をとる」(第1項)からである。

労働できない人であっても、「飢餓から免れ」(経済的、社会的及び文化的権利に関する国際規約第11条第2項)させるのは国の責務である。

もちろん、親の教育を否定しているわけではない。しかし、親であれ、学校であれ、時の経済状況や、資金の問題などがあり、全員が必ず「『メシが食える大人』」になれるわけがないのだ。そのことも理解しないで親世代を脅迫するかのような本は、絶版にすべきであろう。

もっとも、高濱さんの本は未読。読めば印象が変わるかもしれないが、それなら読ませたいコピーを考えるべきで、廣済堂出版が悪い。