清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

連盟と LPSA また揉める

2007年5月に日本将棋連盟から独立した団体になった日本女子プロ将棋協会(以下、LPSA。公式サイトは、http://joshi-shogi.com/

とまた揉めている。
 
、第6期が進行たけなわだが、今日対局されるはずだった、里見香奈・女流四冠(女流名人、女流王位女流王将倉敷藤花と、石橋幸緒・女流四段(LPSA)の対局が中止になり、里見女流四冠が不戦勝になった。LPSAが誇る実力者と、現在の女流棋界最強者(序列1位(たぶん)の上田初美女王は、ユニバーサル(エンターテインメント。清高補足)杯第39期女流名人位戦でやっと里見女流四冠に初勝利)との戦いを楽しみしていたので、残念(なお、マイナビ女子オープンの挑戦者決定戦は、里見女流四冠vs鈴木環那・女流二段の戦いになった)。
 
なぜ石橋女流四段が対局しなかったのか。
 
LPSAのサイト「第6期マイナビ女子オープン準決勝の対局断念について 平成25年1月29日」(http://joshi-shogi.com/lpsa/news/kyukoku_mynavi6semifinal.html
によると、「共同主催二者による重大な契約違反と、決して許されることのない自治権の侵害がありました」とのこと。また、「協会が認定した新人所属棋士を、連盟の機関に所属させなければ、連盟が関わる棋戦への出場を拒否されました」ともある(会見の模様は、http://www.youtube.com/watch?v=cTtm9FkSEQs&feature=youtu.be
)。
 
マイナビ女子オープンのサイトは「里見女流四冠不戦勝のお知らせ」(http://mynavi-open.jp/news/news130130.html
)ぐらい。
 
日本将棋連盟のサイトでは「日本女子プロ将棋協会(LPSA)による マイナビ女子オープン対局放棄についての記者会見の模様 2013年1月30日 18:30」(http://www.shogi.or.jp/topics/2013/01/post-685.html
)。
 
皆さんご存知だろうが、LPSAが認定した、渡部愛(わたなべまな)女流3級が、来季のマイナビ女子オープンに、日本将棋連盟に何らかの形で所属にならなければ出られない、ということが発端のようだ。
 
「オープン」と銘打っている棋戦のわりには、日本将棋連盟はさておき、マイナビの対応は閉鎖的だと非難されても仕方ないと思う(LPSAのサイトの主張が本当であれば)。
 
ただ、組織が分裂すると軋轢があり、それなりの苦労があるのも仕方ない。お隣の囲碁の業界では、日本棋院と、関西棋院ウィキペディア参照。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%96%A2%E8%A5%BF%E6%A3%8B%E9%99%A2
があり、関西棋院も独自に棋士を養成しており、棋戦参加が認められている。ただし、ウィキペディアによると、「竜星戦阿含桐山杯(中略)については、出場制限が課されている」とのことだが、絶対に出られないわけではないようだ。
 
囲碁に比べると、設立して日が浅いというLPSAの問題はあるが、関西棋院に比べて、少々酷い対応をされているように思う。現状無冠のLPSA勢とはいえ、参加してやってみないとわからないのだから、今日の石橋女流四段の不戦敗はいいとして、主催者の今後の善処を期待したいところだ。
 
*なお、このエントリーは、読売新聞2013年1月30日朝刊13版33面「将棋女子オープン参加『断念』」も参照しました。