清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

慰安婦は 捏造の主張 観てきたよ

某日、「捏造!従軍慰安婦展 in 宮城 ―強制連行は嘘だった―」というチラシを貰った。以前

 

kiyotaka-since1974.hatenablog.com

 で、いわゆる従軍慰安婦を取り上げた私としては、別の見解を知るチャンスだと思い、エルパーク仙台に来場した(なお、他の会場は、宇田川三分三厘・著「小さな国益派 6/15~ 「捏造!従軍慰安婦」展in仙台」(2013年6月11日8時35分。http://myosaka.blog.fc2.com/blog-entry-592.html

)でご確認あれ(チラシと同内容)。
 
前半は、題名通りいわゆる従軍慰安婦について、後半は、それより広げて日本と朝鮮半島を中心とした日本近現代史といったところか。
 
パネルを参照して、この展覧会の主な主張と私が感じたものを思いつくままに書くと、
 
①「兵隊に銃で脅され強制連行された等悲惨で哀れな“被害者”のイメージはすべてフィクション小説で創作されたもの」(パネルより引用。別のパネルでは(以下要約)、金学順さんの証言その他は捏造とする)
 
②強制的に連れ去ったのは朝鮮人である(パネルより清高が要約)。
 
慰安所は売春宿であり、慰安婦は合法な商行為であり、性奴隷ではない(複数のパネルより清高が要約)。
 
慰安婦の所得は東条英機をも上回るもので(文(原)玉珠さんの手記もある)強制的にされたというのはあり得ない(複数のパネルより清高要約)
 
⑤「慰安婦『強要・強制』を示す記録は一切ありません」(パネルより引用)
 
私が見た限りでは、以上が主な主張と思ったが、これらの主張と、「慰安婦の 証拠は結構 あったよう」をぜひ比べてほしい。もちろん、主な主張の部分では取り上げなかったが、小野田寛郎さんの著作や、元帰還兵の西川清さんをはじめとした証言もふんだんにあった。
 
ただ、慰安婦問題についての判断は、歴史学の専門家でもない限り、特定の見方に引きずられるところがあるように思う。私であれば、教科書や研究書(と言っても『詳説日本史研究』(山川出版社)レベルだが)、「慰安婦の 証拠は結構 あったよう」で取り上げた、先行のパネル展に引きずられるところがあることは承知している(「捏造!従軍慰安婦展 in 宮城 ―強制連行は嘘だった―」を観たから即座に見解を変える、とはしにくい)。それを踏まえて書くと、「捏造!従軍慰安婦展 in 宮城 ―強制連行は嘘だった―」も、特定の見方に引きずられている感があるように思った。たとえば、「捏造!従軍慰安婦展 in 宮城 ―強制連行は嘘だった―」では、朴 慶植 さんの著作を「自分にとって都合のいい所だけ引用し」ている(パネルより引用)とするが、パネル全体を見ると、この展覧会も「自分にとって都合のいい所だけ」を使っている疑いが拭えない。たとえば、「強制連行があったというならなぜ朝鮮人は暴動を起こさなかったのだろう」(パネルより)だとか、「朝鮮人は決してそのような無気力な人々では決してなかった」(パネルより)だとか書く一方、別のところでは「働く意欲を持てなかった朝鮮の農民たち」(パネルより)だとか、「同胞韓国人はロバのように日本の当地を甘受したのが実態だ」(パネルより。金満哲さんのコメント)だとかある。都合のいいように朝鮮人・韓国人の性格を使い分けているようにしか見えなかった。これが決定的だとは言えないが、「捏造!従軍慰安婦展 in 宮城 ―強制連行は嘘だった―」も(私も)特定の見方を信じたいというバイアスがあるように感じた。
 
なお、「捏造!従軍慰安婦展 in 宮城 ―強制連行は嘘だった―」を観終わったあと、プラカードを掲げた人が立っていた。