清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

慰安婦で 突き詰めてみると 難しい

朝日新聞デジタル慰安婦問題、風俗業をめぐる橋下氏の発言要旨」(2013年5月14日2時16分。http://www.asahi.com/politics/update/0514/OSK201305130144.html

)を見ると、橋下徹日本維新の会共同代表が、いわゆる従軍慰安婦や風俗業についてコメントを述べているようだ。本エントリーは、①に基づいて検討する。なお、他紙にも同様の内容があるので、紹介する。
 
②毎日.jp「橋下氏慰安婦発言:記者団との一問一答(要旨)」(最終更新は2013年5月14日13時7分。http://mainichi.jp/select/news/20130514k0000m040097000c.html
 
時事ドットコム「橋下氏の発言要旨=従軍慰安婦問題」(2013年5月13日23時46分。http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2013051300931
 
「侵略の定義について学術上、きちんと定義がない」(①)以下の段落は、極めて真っ当と判断するが、問題とされたのはここからである。
 
「なぜ日本の慰安婦問題だけが世界的に取り上げられるのか。日本は「レイプ国家」だと、国をあげて強制的に慰安婦を拉致し、職業に就かせたと世界は非難している。その点についてはやっぱり、違うところは違うと言わないといけない」(①)→まず、他の国にあるのであれば、橋下さんが取り上げればよろしい。ただ、他の国にあるからと言って、日本を免罪することは難しいだろう。また、「『国をあげて強制的に慰安婦を拉致し、職業に就かせたと世界は非難している。その点についてはやっぱり、違う』」とは言い難いと思う。「慰安婦の 証拠は結構 あったよう」(http://blogs.yahoo.co.jp/kiyotaka_since1974/53571968.html
)にまとめたので、読者の皆様ご一読を。なお、「今のところ2007年の(第1次安倍内閣の)閣議決定ではそういう証拠がないとなってい」(①)ても、他の証拠があればいいので、閣議決定を重視するわけはいかない。
 
慰安婦制度じゃなくても、風俗業っていうものは必要だと思う」(①)は、実は評価が難しい発言である。まず軽くジャブ。なら、男の人は、相当数風俗業の世話になっているのだろうか? これは、露骨に言えば、自分で処理できないという、男性蔑視に取れる。 次に、女性蔑視という評価も可能である。ただ、それを突き詰めると、現在風俗業で働いている人に対する蔑視にもなってしまう。
 
続いて②もちょこっと検討。「--世界各国が活用したと言うが、どこか。/米軍も活用した」→それは日本の終戦当時の「警備局長やのちの首相(中略)が、率先して占領軍のために慰安施設を作」(孫崎享『戦後史の正体』(創元社、2012)p41より引用)ったからだったりして。これといわゆる従軍慰安婦は関係ないが、当時の日本の意識が窺われる。
 
なお、この件につき、橋下徹日本維新の会共同代表は、補足のツイートをしているようだ。橋下共同代表のツイログ(http://twilog.org/t_ishin/asc
)の、5月14日以降もご参照。