清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

合同コリア なぜか叩くよ 読売が

エラソーなタイトルにしたが、筆者もにわか卓球ファン(オリンピックしか見ない)。あしからず。

 
さて、2018年卓球世界選手権が、スウェーデンで行われた。その女子で、韓国と北朝鮮が2回戦で激突したところ(テレビ東京HPに「決勝トーナメント」の組み合わせが載っている。女子はhttp://www.tv-tokyo.co.jp/wttc2018/tournament/women.html
から)、戦わずに「合同コリア」になった。
 
何かのゲームみたいである。
 
にわか卓球ファンとしては、(面白いなぁ)だとか(歴史的な事情があるんだろうなぁ)だとか(これが卓球のカルチャーだろうなぁ)という感想しか湧かないのだが、これを叩きたい人がいるのでびっくりしてしまう。
 
その代表が、①読売新聞2018年5月6日社説「卓球南北チーム スポーツの原則が置き去りに」(http://www.yomiuri.co.jp/editorial/20180505-OYT1T50081.html
)である。
 
①によると、「強豪国同士が一緒になれば、戦力は増すだろう」って、まず他の事例で「一緒にな」ることはない。分断された国家同士だから国際卓球連盟も認めているだけの話。
 
もちろん、「選手の疲労度の面からプラスに働いたはずだ」(①)は間違っていないが、試合から遠ざかるマイナスもある。
 
国際卓球連盟の対応も看過できない」(①)って、国際卓球連盟より、卓球業界で偉かったっけ、読売新聞って?公益財団法人日本卓球協会HP(http://www.jtta.or.jp/
)のパートナーですらないのに。
 
日本卓球協会は、国際卓球連盟などに懸念の意思をはっきりと示すべきだったのではないか」(①)って、示すどころか歓迎したんですけど。日本経済新聞電子版「卓球で急きょ南北合同チーム結成 開催中の世界選手権」(2018/5/3 19:12。https://www.nikkei.com/article/DGXMZO30122980T00C18A5UU1000/
)。少なくとも抗議はしていないようだ。
 
「政治色を完全に排除」(①)というのも何を言っているかよくわからない。なお、そのヒントとなりそうな間違いを、②読売新聞2018年5月8日朝刊13版16面「南北合同 にじむご都合主義」(結城和香子)、ならびに③Yahoo!ニュース(web Sportiva)「世界卓球の理不尽な『合同コリア』はスポーツの本質をねじ曲げた」(2018年5月7日8時1分。https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180507-00010001-sportiva-spo
)がしているので検討する。
 
まず②。「ウクライナ政府が出した、自国選手にロシア国内での体系への出場を禁じる規定」などと、今回の話は別。③の「1980年のモスクワ五輪ボイコット」とも別。つまり、参加させないことの問題と、平和の話では、別なのだ。
 
平昌オリンピックの女子アイスホッケーだって、今回の合同コリアだって、分断された国家が一つになろうとしている象徴なわけで、普段競技を見ないであろう人がとやかく非難する話ではない。