清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

日本作詩 大賞はじめて 観てみたよ

読者の皆様は、いわゆる流行歌をどう聴くのだろうか? 筆者は曲が予選で歌詞が本戦だと思っているが、今回は歌詞に注目したイベントの紹介。

 
以前から「日本作詩大賞」(2018年のエントリー曲も以下のサイトから。https://jla-official.com/n_taisho.html
 なお、載っていない場合は、「日本作詩大賞のあゆみ」をクリックして、当該回数のポスターをクリックされたし)というイベントがあるのは知っていたが、今回の「第51回 日本作詩大賞」は、4K対応だとかで、BSテレビ東京で全国放送だったので、2018年12月8日に観た。
 
BSテレビ東京の番組によると、演歌・歌謡曲の新曲は745曲あったそうだが(いつからカウントするかは番組ではわからなかった)、その中からえりすぐりの17曲を選び、それらから、審査員6人が10点満点で評価し(従って60点満点)、合計点数が最も高い作品が「日本作詩大賞」になり、第2位、第3位が「優秀作品賞」になるという。
 
このシステムは番組を観るまで知らなかったので、筆者はあらかじめ、エントリーされた17曲の中で自分好みの曲を選んだ。筆者は応援歌マニアなので(?)、「いごっそ魂」(作詩:久仁京介。歌唱:三山ひろし)、「勝負の花道」(作詩:朝倉翔。歌唱:氷川きよし)、「大樹(たいじゅ)のように」(作詩:伊藤美和。歌唱:大江裕(ゆたか)あたりがいい曲だと思った。応援歌とはちょっとズレるが、「花咲線~いま君に会いたい~」(作詩:石原信一。歌唱:松原健之(たけし))もいい歌詞だと思った。余談になるが、筆者は北海道に住んでいたことがあり、支笏湖に行ったことがある。「水に咲く花・支笏湖へ」(作詩:伊藤薫。歌唱:水森かおり)にある「涙雨」(歌詞はJOYSOUNDで確認。https://www.joysound.com/web/search/song/677140#lyrics
)は、筆者が支笏湖に行った限りではピンと来なかったが(晴れた日しか記憶していない)、なかなか想像力のある歌詞だと思った。一方、花咲線は乗ったことがないが、それゆえか、例えば「湿原」(歌詞はJOYSOUNDから。https://www.joysound.com/web/search/song/640818#lyrics
)で旅情が掻き立てられた。
 
閑話休題。17曲が披露され、優秀作品賞と大賞が発表された。
 
優秀作品賞「深川浪花物語」(作詩:もず昌平。歌唱:川中美幸
優秀作品賞「津軽おとこ節」(作詩:原譲二北島三郎のこと。筆者注)。歌唱:北山たけし
 
そして、最優秀の「日本作詩大賞」は、「天竜流し」(作詩:万城(まき)たかし。歌唱:福田こうへい)だった。
 
細かいことにこだわらずに詩の世界に入ればいいじゃん、という批判が来そうだが、歌詞(JOYSOUNDから。https://www.joysound.com/web/search/song/682592#lyrics
)は物議をかもしそう。「筏流しにゃヨ…/おなごは乗せぬ」だとか「男なみだはヨ…/おなごにゃ見せぬ」だとかが、ジェンダー規範の押し付けとされそうだからだ。筆者は男性・シスジェンダーだから共感するが、男性の職場として女性の参入が不当に制限されていたと思われる職業もあった印象なので。
 
番組の紹介は以上だが、今回、筆者は演歌・歌謡曲の歌詞をサラッと、かつ、まじめに見た。古い名曲は表現が凝縮されていて、それがJ-POPにはない魅力だと今でも思っている。今回のノミネート曲も凝縮感がありいい歌詞が多かったが、よくわからなかったり物議をかもしそうだったりといった歌詞があった。また、J-POPだから薄っぺらいわけではないのも再発見した(個人的にJ-POPのジャンルにも歌詞が好きな曲はあるが、本題から外れるので今回は触れない)。
 
*文中敬称略。なお、「詩」と「詞」を、特に使い分けることなく用いた。