東スポWeb「八代英輝氏 パリ五輪空手の落選に遺憾『テコンドーが空手に吸収されるべき』」(2019年2月22日12時18分。 https://www.tokyo-sports.co.jp/entame/entertainment/1288837/
)によると、「22日のTBS系『ひるおび!』」において、「八代英輝弁護士(54)は『テコンドーがソウル五輪の公開競技からしれっと正式種目に居続けてますけど、もともとテコンドーは空手の亜流ですから。空手が正式競技になってテコンドーはそこに吸収されるべきだ』と不満をにじませた」という。
一般社団法人 全日本テコンドー協会HP「テコンドーの成立」(https://www.ajta.or.jp/taekwondo/history/
)によると、「創始者である崔 泓熙(チェ・ホンヒ)氏が、朝鮮半島の古武術(テッキョンやスバック)や中国武術、そして崔氏が日本留学中に学んだ松涛館空手を基礎とし研究を重ね、独自の技術体系を確立。1955年にテコンドーと命名しました」とある。だから、八代氏の見解(「『テコンドーは空手の亜流』」)は、間違いとは言えない。
しかし、この理屈だと、講道館柔道(柔道のこと)は、柔術の亜流だから、柔術を五輪競技にすべきで、柔道は柔術に吸収されるべきだ、となる。公益財団法人 講道館HP「講道館柔道の歴史」(http://kodokanjudoinstitute.org/doctrine/history/
)によると、「講道館柔道の創始者、嘉納治五郎師範は(略)はじめ天神真楊流柔術を、続いて起倒流柔術を学び、それぞれ奥義に達しましたが、他の流派にも興味をもち、研究に打ち込み、諸流のよさをとりいれ、さらに自らの創意と工夫を加えた技術体系を確立するとともに、理論面でも柔術の『柔よく剛を制す』の柔の理から「『心身の力を最も有効に使用する』原理へと発展させ、新しい時代にふさわしい技術と理論を組み立てました」とのこと。
八代氏は、空手をかばったつもりが、柔道を貶すことになってしまい、バカ笑いである。
それにしても、色々な流派を勉強し、独自の体制にしたことは素晴らしく、けなされるべきじゃないでしょうに。
*ウェブサイトは、2019年2月22日アクセス。