清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

児相より 司法の審査 大事かな

最近は、児童の虐待事件がメディアを賑わしている(件数も増加傾向と聞く)。

 
今日の読売新聞の社説の一つは「体罰禁止法制化 悲惨な児童虐待なくす契機に」(https://www.yomiuri.co.jp/editorial/20190319-OYT1T50354/
)。
 
サラッと読むと、真っ当なように思える。例えば、体罰「禁止規定は、児童相談所などが厳しく対応する根拠になる」だとか、「児童相談所のさらなる機能強化を急ぐ必要がある」だとか、「改正案は、子供を保護者から引き離す職員と保護者支援を担う職員を分離することを明確にした。親との関係悪化を恐れ、対応が遅れる傾向があるためだ」だとか。
 
しかし、以上において読売新聞社説を引用した部分は、疑いを持つべきところのようなのである。
 
筆者はアマゾンでレビューを書いているが、『ルポ 児童相談所』(大久保真紀、朝日新聞出版、2018)について、「安易にね 親 相談所 貶すなかれ」というレビューを著した。https://www.amazon.co.jp/gp/customer-reviews/R3UF0C7HLJBPTE/ref=cm_cr_dp_d_rvw_ttl?ie=UTF8&ASIN=4022730935
から。
 
そのアマゾンレビューの中に、廃壊苦(はいかいく、とでも読むのかしら?)「児相取材に没入しすぎ権力による人権侵害に盲目となった記者の末路」(2018年6月10日。https://www.amazon.co.jp/gp/customer-reviews/R2R1KUUHQ92O7J/ref=cm_cr_arp_d_rvw_ttl?ie=UTF8&ASIN=4022730935
)というのがあった。筆者もそのレビューに感想を書いているが、筆者が読んだ限りでは出てこない内容のレビューだったので厳しめに感想を書いた。
 
ただ、廃壊苦さんのレビューには、なるほどと思うところがあった。それは、「行政当局によるこのような司法審査のない児童の親からの切り離しは、重大な人権侵害であり、子どもの権利条約第9条1項に違反している」のところである。
 
筆者も調べたが、その通りなのである。なお、「子どもの権利条約」=「児童の権利条約」である。
 
社説に戻ると、筆者の私見になるが、「親との関係悪化を恐れ、対応が遅れる」(読売新聞社説)のは仕方のない面もある。そして、その対策は、「児童相談所のさらなる機能強化」(読売新聞社説)ではなく、「司法の審査」(児童の権利に関する条約第9条第1項)を入れることである。
 
児童虐待の悲惨な現状は理解すべきだと思うが、それにとらわれ過ぎて法がどうなっているかの視点を筆者が欠いていることを廃壊苦さんのレビューは教えてくれたし(その点は感謝)、読者の皆様も理解すべきだろう。