清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

「壊す」よし 「戦争」「夭折」 ペケだった

勝手ながら、最近の失言・問題発言(だとは限らないが。後述)チェック!

 

1.

 

kiyotaka-since1974.hatenablog.com

 で取り上げた、石垣のりこさんのツイートをもう1度。

 

 

総理といえども「働く人」。健康を理由とした辞職は当然の権利。回復をお祈り致します。
が、「大事な時に体を壊す癖がある危機管理能力のない人物」を総理総裁に担ぎ続けてきた自民党の「選任責任」は厳しく問われるべきです。その責任を問い政治空白を生じさせないためにも早期の国会開会を求めます

 

https://twitter.com/norinotes/status/1299238780834988035

(2020年8月28日15時53分)

 

これが問題ないことは、上記記事で示した。そりゃ、第1次安倍政権退陣の時の理由と同じであれば(どちらも潰瘍性大腸炎を理由としている)「『大事な時に体を壊す癖がある危機管理能力のない人物』」(石垣のりこさんのツイート)と言われても仕方ないうえに、2017年3月の自由民主党の党大会において自由民主党総裁の任期をこれまでの連続2期から3期にしたわけだから。日本経済新聞電子版「自民党総裁とは 連続3期までに党則改定/きょうのことば」(2018年9月21日2時。

https://www.nikkei.com/article/DGXKZO35606690R20C18A9EA2000/

)

 

 

2.しかし、問題発言(石垣さんのは問題発言ではなく、正論だが)というのは、続くときは続くものだなぁ、という話。

 

先ず燕市教育委員長、遠藤浩さんの発言。

 

 今のコロナ禍を短時間で解消する方法は、どこかで大きな戦争が発生することではないだろうか。中国とアメリカが自国以外の地域で戦争を始めれば、お金は動く。

 

 コロナ騒動などそっちのけで、ミサイルの発射の瞬間が繰り返し放送されるだろう。きっと経済が上向くきっかけになるのではないか。クリミアでもいい。

 

 紛争とか戦争が始まれば武器という商品で経済は回復するだろう。罪のない人間の命との交換である。他に何かいい策があるのだろうか。愚かな人間であり続ける限り、注目の矛先を変えることでしか事態を乗り越えられないのかもしれない。

 

―令和2年8月 (燕市。筆者補足)定例教育委員会々議録(8月21日開催) 

http://www.city.tsubame.niigata.jp/content/100898890.pdf

 

遠藤さんは、8月31日に弁明をしている。それは

http://www.city.tsubame.niigata.jp/content/100898926.pdf から。

 

 

遠藤さんは、上記問題発言の前に、

 こうした死を前にした手記のようなものを読んでいると、どことなく
死が美しいもののように感じそうになる。愛するものを守るために死ぬ。それは正しい愛の形なのかもしれない。しかし、それが教育によって作り出されたとするならば、その教育あり方そのものが間違っていたはずである。教育は死に方を教えるのではなく、あくまでも生きる術を教えるべきなのである。

――令和2年8月 定例教育委員会々議録

 と言っており、「当該部分の内容については、現在のコロナ禍において、社会全体に閉塞感のようなものがあり、それを打開する方法として、戦争や紛争をはじめてしまうのではないのかという、人間の愚かさを憂いたものです」(8月31日の弁明より)という趣旨だったというが、筆者が読んでも不十分だと感じた。「他に何かいい策があるのだろうか」(令和2年8月 定例教育委員会々議録)ではなく、「しかし、それは間違っている」くらいに書けばよかったのに。

 

3.最後は、筆者も著作を読んだことがある、京都精華大学の講師(政治学・思想史。下記①参照)の白井聡さんの発言が、以下のJ-CASTニュースに2本取り上げられている。

 

①「松任谷由実さんに「早く死んだほうがいい」 政治学者・白井聡氏、物議の発言削除し「つい乱暴なことを口走ってしまいました」」(2020年9月1日17時24分)

www.j-cast.com

 

②「ユーミン罵倒の白井講師が再び「反省」 「早く死んだほうが...」弁明の前回謝罪は炎上」(2020年9月3日12時3分)

www.j-cast.com

 

①には、「荒井由実のまま夭折すべきだったね」という、白井聡さんのフェイスブックの投稿のスクリーンショットが掲載されている。「夭折」は、

夭折(ヨウセツ)とは - コトバンク を参照してほしいが、要は若くして亡くなることである。白井さんの言いたいことは、②にある「『私は、ユーミン、特に荒井由実時代の音楽はかなり好きです(あるいは、でした)。それだけに、要するにがっかりしたのですよ。偉大なアーティストは同時に偉大な知性であって欲しかった』」ということなのはわかるが、白井さんの支持政党と同じでなければいけない理由はないから、問題である。そのうえ「夭折」では強すぎるから、いかように非難されてもやむを得ないな、と思った。

 

4.本稿の目的は、あくまで自らの読みの開陳だが、このように問題になった発言を検討してみると勉強になるので、読者の皆様もよく調べて評価したらいかがだろうか。私見を述べると、1.で取り上げた石垣さんの発言を現時点でも問題だとしている人は、基本的な日本語能力、ならびに歴史認識が欠けていると認定せざるを得ない。