最近、ツイッターで注目しているのは、つるの剛士(@takeshi_tsuruno )さんのコメントである。今回検討するのは以下のツイート。
①2020年9月4日13時7分のツイート
うちの畑も最近パクチーやられました(現行犯でしたが※「日本語わからない」の一点張り)ので気をつけてください。
— つるの剛士 (@takeshi_tsuruno) 2020年9月4日
悲しいですが監視カメラ取りつけました。 https://t.co/53lZyLdh6s
②2020年9月4日13時15分のツイート
一応目星がついていますので。
— つるの剛士 (@takeshi_tsuruno) 2020年9月4日
畑近くの工場で働いてる外国人。
もちろん次見つけたら通報します。
③2020年9月6日11時14分のツイート(「外国人に対するヘイトスピーチ」(Taka(@taka_antifa)さんに対する反論?)
日本人だろうが外国人でろうが農産物を盗む行為は歴とした犯罪。差別でもなんでもなく事実です。今回は武士の情けで許しました(義弟)が、このような言いがかりをつけられることは予想もしていませんでしたので次こそ必ず通報致します。近隣の畑も同じ被害を受けてますので連携して防犯に努めます。 https://t.co/UtGAklZwVj
— つるの剛士 (@takeshi_tsuruno) 2020年9月6日
④2020年9月10日7時42分のツイート(町山智浩(@TomoMachi )さんへの反論?)
畑荒らしは前々から近隣で警戒しており憶測ではありません。今回は現行犯、義弟は優しいので野菜あげて許しました(次は許しません😤)ただSNS上でこれ以上何も言えないことをお察し下さい。世界中誰でも農作物窃盗反対!無論差別なんて大大大反対!!町山さんこの度は気分を害しすいません。お終い😊 https://t.co/CinVjhWFGf
— つるの剛士 (@takeshi_tsuruno) 2020年9月9日
⑤2020年9月12日8時10分のツイート(非難殺到に参って?)
僕は生きていて、そもそも差別という概念はないですし、意識をすることもない。差別反対と言いながらこの単語を使うと自分のなかの大切な何かが分け隔てられてしまう怖さすらあります。ツイートすることすら憚れるような下劣な言葉がTLに散見されることはもっと怖いです。今すぐ削除してください。続→ https://t.co/xhwKU7h1Nx
— つるの剛士 (@takeshi_tsuruno) 2020年9月11日
⑥2020年9月12日8時10分のツイート(⑤から連投)
僕は今後も差別なんてしませんので、どんな人であろうと悪いことには悪いとハッキリと言います。差別を助長しているのは紛れもなく犯人本人であり、被害者が泣き寝入りしてしまう世の中こそ差別だと思うからです。改めまして、今回僕のツイートで気分を害した方々、本当にごめんなさい。今度こそお終い
— つるの剛士 (@takeshi_tsuruno) 2020年9月11日
まぁ、①と②では差別煽動とされても仕方ないんだよな。「「日本語わからない」の一点張り」(①)だから犯人は外国人だとはならないし(日本語話者だから日本人というわけでも、日本語話者じゃないから外国人というわけでもない)。また、見た目でも決まらない(②。肌の色と国籍は関係ない)。
①、②なら非難やむなしなのだが、「このような言いがかりをつけられることは予想もしていませんでした」(③)だとか、「差別反対と言いながらこの単語を使うと自分のなかの大切な何かが分け隔てられてしまう怖さすらあります。ツイートすることすら憚れるような下劣な言葉がTLに散見されることはもっと怖いです。今すぐ削除してください。」(⑤)では非難を当然とせず逆ギレしているようにしか見えない。おそらく⑤の趣旨は「私(つるの剛士さんのこと。筆者注)に対する下劣な非難は削除しろ!」ということだろうが。
「差別を助長しているのは紛れもなく犯人本人」(⑥)も間違い。別に犯人が差別しているわけじゃなく、犯人を見た側が差別する場合が多いからである。
「被害者が泣き寝入りしてしまう世の中こそ差別」(⑥)というのであれば、それこそ「外国人」(②)と書いてはいけなかった。外国人に対する差別も日本における差別の一端だからである(在日コリアン(外国人だとは限らないが)に対するインターネット上のヘイトスピーチ(一例)すら知らなかったのかしら?)。
というわけで、本エントリーで取り上げた限りでも、また本エントリーで取り上げなかったツイートを見ても、つるのさんに対する非難は概ね正当で、つるのさんのツイートの方に問題があったと認定する。
つるのさんは今後のツイートで注意してほしいし、唐突だが自死はいけない。なぜ「自死はいけない」と書いたかというと、本エントリーで認定した正当な非難を「誹謗中傷」と受け取って勝手に参ってほしくないからである。もちろんインターネット上には本当の誹謗中傷があるのは承知しているが、法的措置を取るか放っておくかは状況による。