第74回NHK紅白歌合戦は2023年12月31日に行われる予定で、出場歌手が決まった。NHK・HPにある「出場歌手」から。
この件について、以下のような見解が*1。
以下は日刊スポーツ「フィフィ、紅白韓流台頭に『大晦日の公共放送でゴリ押しは違う』と私見『日本に恥かかせないで』」*3で言及されている、フィフィのXのポストを3つ。
①
「韓流ファンを引き付けないと視聴率がさらに下がる」と、紅白史上最多のKPOP勢の出場の背景を韓国メディアが、勝手に分析してるけど、日本の国民的音楽番組がKPOP頼みなんて言われ放題で、日本に恥かかせないで欲しいね。日本人から受信料を取っておいて、日本人は後回し、韓流に固執することが異常。
— フィフィ (@FIFI_Egypt) 2023年11月14日
②
国民から受信料を徴収してるNHKが視聴率を気にして、特定の方々に媚びて番組作りをする必要ってある?国民のための番組作りに徹するべき。よって韓国メディアの”紅白の数字が更に下がるから韓流頼み”は違うと思う。むしろNHKが韓流に固執するのには別の理由があるんじゃ?と思う。それだけ異常だから。
— フィフィ (@FIFI_Egypt) 2023年11月14日
③
私は前職がカラオケ会社でKPOPのデータ制作に携わっていました。韓流の走りの頃です。何度も韓国に行って制作指導にあたりました。ハングルも勉強しました。だからKPOPの実力は理解はしてますが、日本の大晦日の公共放送でゴリ押しは違うと思います。紅白出場を夢見る日本のアーティストにチャンスを!
— フィフィ (@FIFI_Egypt) 2023年11月14日
まず、NHKが示している選考基準(「選考について」)を。
選考について
紅白歌合戦の選考にあたっては、今年の活躍
世論の支持
番組の企画・演出
という3つの点を中心に、以下のデータを参考資料として検討のうえ、総合的に判断いたしました。1.今年の活躍
A)CD・DVD・Blu-rayの売り上げ
B)インターネットでのダウンロード・ストリーミング・ミュージックビデオ再生回数・SNS等についての調査
C)有線・カラオケのリクエスト等についての調査
D)ライブやコンサートの実績
2.世論の支持
E)7歳以上の全国2024人を対象にNHKが行った「ランダムデジットダイヤリング」方式による世論調査の結果。
※ 質問は、「紅白に出場してほしい歌手男女各3組」
F)7歳以上の全国8000人を対象にNHKが行ったウェブアンケート調査の結果。
※ 質問は、「紅白に出場してほしい歌手男女各3組以上10組まで」
なお、紅白歌合戦の制作にあたってNHKが守るべきガイドラインとして「第74回NHK紅白歌合戦の出演者に対する人権尊重のガイドライン」を新たに作成しました。そのうえで、出演者の所属事務所には、このガイドラインに賛同いただいています。*4
まず『週刊新潮』2023年11月23日の見出しから。SMILE-UP.*5所属のグループが出ないのであれば*6、それを埋めるのは大変ではあるが、それだけの話である。
次にフィフィのポストであるが、「選考について」の限りでは、国籍条項は発見できなかった。「ゴリ押し」(③)の根拠も証拠もない。
『週刊新潮』の本文未読で申し訳ないが、K-POPのアーティストの紅白出場を否定的にとらえたいのであれば、「選考について」の基準とどう違うのかを示すのはマストで、それがないのであれば、憎悪感情にしか見えないのは気のせいか。
なお、筆者は「選考について」を精査しておらず、従って、K-POPアーティストをはじめ、出場歌手の選出が妥当かについて見識を持っていない。従って、誰が出ても、特に文句はない。
*1:筆者が独断で選んだ。
*3:2023年11月16日13時5分。
https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202311160000357.html
*4:2023年11月16日アクセス。
https://www.nhk.or.jp/kouhaku/artist74/description.html なお、「第74回NHK紅白歌合戦の出演者に対する人権尊重のガイドライン」は
https://www.nhk.or.jp/kouhaku/guideline74/
*6:第73回は6組だった(SixTONES、なにわ男子、Snow Man、King&Prince、関ジャニ∞、Kinki Kids)。
https://www.nhk.or.jp/kouhaku/songlist/detail.html?count=73 から。