清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

体育で 何をやるかは むずかしい

古い話で恐縮だが、産経新聞のサイトによると(http://www.sankei.co.jp/kyouiku/gakko/070904/gkk070904006.htm)、
中学校1・2年次において武道とダンスが必修化されるという(ついでに書くと、「男子の武道は4年度まで必修だったが、女子について必修化するのは戦後初めて」(上記サイトより引用)なのだそうだ)。

まぁ、日本の文化が学べる、礼儀作法が学べる、という面でメリットはあると思う。また、ダンスの必修化はいわゆる男女平等の趣旨なのだろう。

それらなそれらでいいのだが、あえて疑問を呈してみると、体育の時間に何を学ぶべきかは難しい問題だ。

まず、武道だけを検討すると、「武道は、柔道と剣道、相撲の3種目が指導要領に明記されている」(上記サイトより引用)そうだが、本当に、柔道と剣道と相撲でいいのか(警察では、柔道と剣道は必須。ただ、女性のみ合気道をやらせるところもある)。武道の効果のひとつとして考えられるのは護身だが、それなら、空手道や合気道ではダメなのか、また、特に剣道は必要なのか(もっとも、上記サイトによると、「なぎなた弓道なども地域の実情に応じて認めている」そうだ)。

また、種目が何がいいのかも問題だ。ただいろいろな種目をやらせるということでいいのか。それとも将来の健康を目標にすべきなのか(なお、上記サイトによると、「(中央教育審議会の)体育部会ではこのほか、子供たちの体力低下が懸念されていることを受け、体つくり運動の必修化を現行の小5以降から小1以降に変更。小学~高校までの全学年で行うよう定めた」そうだ)。前者ならば種目あたりの回数が減るというリスクがあるし、後者ならばおそらく陸上の長距離走(厳密に距離は定義しない)や水泳(それも、タイムより距離重視)が多くなろうが、それでいいのか。

体育で何を学んでも結構だが、それならばそれ相応の哲学がなければならないだろう。そうした意味から言えば、今回の武道必修化は、容易ではないが方向性はいいといえる(「容易ではないが方向性はいいといえる」→「方向性としてはありうると思う」に訂正します)。