東京新聞（中日新聞東京支社）の右記のページ（http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2007120102068771.html）
によると、トヨタ自動車に勤務していた方が急死した事例において、名古屋地方裁判所が労災（過労死と思ってよい）認定したそうだ。
「ＱＣサークル活動」や、業務上の改善点などを書面にまとめる「創意くふう提案」などの自主的な活動について、判決は、「これらの活動は事業活動に直接役立つ性質のもので、業務と判断するのが相当。被災者（清高が改変）は会社にいる間、上司の指揮命令下で労務に従事していた」と判断、国側の業務ではない旨の主張を退け、時間外労働と認定し、結果的に労災と判断した。
「ＱＣサークル活動」や「カイゼン」も業務と認定され、その結果過労死も認められたということは、いわゆるトヨタ式の礼賛に歯止めがかかるかもしれない。もっとも、私は、トヨタ式礼賛の本は読んだことがないので、その内容はよくわかっていないが。
それにしても、トヨタの労務管理の厳しさは、鎌田慧『自動車絶望工場』（講談社文庫）以来、形は変えても、残存しているようだ。
