清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

本日の 読売新聞に 不満あり(3月25日編)

今日の読売新聞は、内容に不満のある点が多く(間違っているという趣旨ではなく、私のフィーリングに会わないという意味)、朝から不愉快になってしまった(現在はそれほどでもない)。以下、検討する。

第1に、編集手帳http://www.yomiuri.co.jp/editorial/column1/news/20080324-OYT1T00789.htm)。
「憎むべきは、ただ居合わせただけの人命を奪い去った犯人」?憎むべきは犯人のやったことじゃないの(罪を憎んで人を憎まず)?

第2に、昨日(仙台では本日掲載)のよみうり寸評(http://www.yomiuri.co.jp/editorial/column2/news/20080324-OYT1T00379.htm)。
「その日、その時間に、その場にいたという以外、犯人と何のかかわりもないのに、殺傷された。何という不条理か◆犯行の原因も結果も全く理解できない。こんな時代をわれわれは生きている」って言うけど、こんな不条理はいつの世でもあるし、現代は少ない方じゃないの(『戦前の少年犯罪』(管賀江留郎。築地書館)や、『犯罪不安社会』(浜井浩一芹沢一也光文社新書)をご一読を)?

第3に、社説「無差別殺傷 何が凶行に走らせたのか」(http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20080324-OYT1T00778.htm

(1)「引きこもりの若者が増えているという。引きこもりと犯罪は直接の関係はないが、これも深刻な社会問題だ。引きこもりの防止や就労を促す方策について、官民一体で考えていくべきだろう」と書いてあるが、留保はいいが、「引きこもりの防止や就労を促す方策」があるとは思えないし(防止するものか?就労は失業者とほぼ同じ)、あるとしても、引きこもりの人の望まない方策をしないようにしてもらいたい(長田姉妹みたいなのがいいとは思えないが。『引きこもり狩り』(芹沢俊介高岡健雲母書房)参照)。

(2)「今年1月には、東京都品川区の商店街で私立高校生が通行人に包丁で切りつけ、2人が負傷する事件があったばかりだ。普段はおとなしそうに見える若者の、「キレる」犯罪が多発している」と言うが、本当に多発しているかは疑わしいし(「第2に」と同じ)、昔はおとなしそうな人は犯罪を犯さなかったのだろうか。

第4に、「気流」(投書欄)。(1)「蛍の光」をはじめとした昔の歌の復活?学校で教えることに反対しないが、古いものがある程度なくなるのは時代の流れでは?(2)「メールに頼らずきちんと言葉で」(題名)?今だけだよ、これが通用するの。これからはメールが主流になるんじゃないかな。

第5に、「2008年文学(3月)」。「インターネットで陰惨な事件に巻き込まれ」たり、地域FM局を懐かしんだりする小説が注目されている。読んでないので面白いかはわからないが、インターネットにもいいところもあろうし、FMもネットがなければ成り立たないことを考えると、単に昔を懐かしんでいるだけのように見える。でも、作者は若いんだよな(ネットをテーマとした小説は32歳、FMラジオをテーマにした小説は34歳)。

いいのは、「緩話急題 結果を求めすぎる時代」ぐらいか(「成績アップのカギは朝ごはん」に疑問を呈している鋭い論文)。ただ、「学力向上」を煽っているのは、読売新聞をはじめとしたマスメディアだと思うけど。