清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

日米の 死刑の適用 ほぼ同じ

CNN.co.jp「児童強姦で死刑は違憲 米連邦最高裁」(http://www.cnn.co.jp/usa/CNN200806260017.html
によると、「米連邦最高裁は25日、児童に対する強姦(ごうかん)罪に死刑を適用するのは違憲だとする判決を言い渡した。米国の社会通念の変化に照らし、個人に対する犯罪で死刑を適用できるのは殺人のみと判断した」そうだ。

被害に遭われた方のことを思えば、何で死刑でないのかとも思う(強姦の経験を一生背負うことは想像もつかない)。しかし、この判断は、妥当だと言わざるを得ない。

市民的及び政治的権利に関する国際規約(アメリカも批准している)第6条第2項によれば、「この規約の規定及び集団殺害犯罪の防止及び処罰に関する条約の規定に抵触しない法律により、最も重大な犯罪についてのみに科することができる」。この条文から考えると、死の結果が生じていない場合に死刑を科することができないのは、仕方がないと思うからである(もっとも、上記サイトの理由付けはこの理由付けとは異なる)。

ちなみに日本では、個人的法益に対する罪で死刑になるのは、人が殺された場合だけである(刑法第199条殺人罪、刑法第240条強盗致死罪。強盗致死罪については条文上は殺意は構成要件にないが(この点からは刑法第181条のように、殺意のある場合だけ199条の適用をするように改正すべきである)、殺意が認められなければ実質的には死刑にはならないようだ)。アメリカの死刑適用も、日本レヴェルに近づいたといえよう。