清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

総長は ダメになってる? 東京大

読売新聞2009年4月1日朝刊2面(仙台では)「顔」欄に、浜田純一・東京大学新総長(戦後生まれ初だとか)が取り上げられている。気になる文章があったので、それを検討する。

その文章は、以下の通り。

「今の学生は、ややひ弱に感じる。「勉強ばかりで殻にこもり、海外留学、ボランティアなどの社会経験が不足しているのでは」。自身の在学中は、学生運動のただ中だった。(中略)デモで石を投げたりしたことも」

こういうコメントは、忠告と受け取ればいいのだが、私は疑問に感じた。

まず、「海外留学」だが、文部科学省の日本人の海外留学者数のデータ(http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo4/007/gijiroku/03072201/002/005.pdf
によると、1993年は39,258人なのに対し、2003年は76,464人である。もし減ったとすれば、少子化や景気などが考えられようが、どう考えても、浜田総長が学生時代の時よりは「海外留学」は多いはずだが。

次は「ボランティア」だが、これも浜田総長の時代にそんな概念があったのか疑問である(あったらしい。後述)。データで調べたわけではないが、最近のほうがボランティアをしているのではないか?参考までに、Yahoo!知恵袋「ボランティア=無償???」(http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1212734392?fr=rcmd_chie_detail
によると、「明治~大正期にボランティアの概念を日本に伝えたのがキリスト教などの宗教団体だった」とか、「「ボランティア」という言葉が一般図書のタイトルとして初登場したのは、野上芳彦氏の著書『ボランティア活動入門』(’74年5月)だったそうです」とのこと。だから、私の疑問ははずれているようだ。記憶で申し訳ないが、ボランティアが騒がれたのは、阪神大震災の頃ではなかったかな?

一方、浜田総長は、学生時代は「石を投げた」という。これは立派な犯罪だ(刑法第208条の暴行罪。場合によっては刑法第95条の公務執行妨害罪が疑われる)。

自分は犯罪行為をしたのに、人が犯罪もせず勉強するのを批判するのはどういう了見なんだろう。こんな人が総長ならば、東京大学は凋落するかもしれない。

私から総長に忠告するとすれば、安易にネガティブなことを言ってはいけない、ということである。