清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

ウォルフレン 今こそ読まれる べきですよ

小沢さんの疑惑で、民主党の主流は小沢さんと同調して戦うかのような姿勢のようだ。そして、それをマスメディアが批判しているようだ。

しかし、検察の捜査に対する批判は、私の知る限り見聞しない。

そこで今読まれるべきは、カレル・ヴァン・ウォルフレンの、『人間を幸福にしない日本というシステム【新訳決定版】』(新潮OH!文庫)や、『日本/権力構造の謎』(上下2冊。ハヤカワ文庫ノンフィクション)だ。

例えば、『人間を幸福にしない日本というシステム【新訳決定版】』p127によると、「検察官の行動を批判する人はほとんどいない」し(他の官僚は手厳しく批判するのに)、「検察官の捜査の手が政治家に及ぶと、人々はたいてい拍手喝采をする」。また、日本の政治システムには、「第一は、(中略)政治家として名を成すには、大金持の家に生まれない限り(小沢さんの事例とは違うかもしれない。清高補足)、金権政治の修羅場をくぐらざるをえないこと。第ニは、政治家が選挙運動の資金を集めるにあたって、どこまでが公式に許される行為か、その範囲がきわめてあいまいなこと。第三は、官僚の恣意的な支配のために、企業は政治家の仲介に頼らざるを得ないこと」(以上p131)、以上3つの欠陥があるのに、それを批判・改善する動きがないのは残念である。

この本、ならびに『日本/権力構造の謎』をお読みになれば、民主党政権が目指している、また目指すべき方法、ならびに現在の政治状況がわかることを、私が保証する(と書いても金銭その他の方法では責任を一切負わないけどね.つまり、言葉のあや)。