清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

存置ゆえ 説得力が 減っている

47NEWS「政府、中国の死刑執行に懸念表明 邦人への通告で」(2010/03/31 20:28。http://www.47news.jp/CN/201003/CN2010033101000902.html)
によると、「日本政府は31日午後、中国で麻薬密輸罪により死刑が確定した大阪府出身の日本人(中略)に死刑を執行すると中国政府が通告してきたことを受け、北京の日本大使館を通じて中国外務省に対し『懸念』を表明した」そうだが、注目するのはその前日。すなわち、47NEWS「政府、国内感情への配慮求める 中国の死刑執行通告で」(2010/03/30 13:00。http://www.47news.jp/CN/201003/CN2010033001000552.html
によると、「日本政府は30日、日本人の男性死刑囚に近く死刑を執行すると通告した中国側に対し、殺人など重大事件以外の罪に極刑を適用していない日本側の『人権感覚』に配慮するよう求める考え」を示したこと。以下、3月30日の出来事を検討する。

3月30日の記事によると、「政府筋によると、日本側はこれまでも北京の外交ルートを通じて『日本国民の感情を考慮し、慎重に対応してほしい』と要請してきた」とある。でも、「『日本国民の感情』」なんて、「悪いことをした奴は、殺しちまえ!!!」だと思うけど。

さらに読み進めると「中国で死刑執行が相次ぎ、『人権侵害だ』との声が上がる中で踏み切れば、日本の国内世論を刺激しかねないと判断している』という。しかし、中国の死刑執行・人権侵害など、アムネスティでもう問題にしているって。数は全然違うが、日本もそうなの!

さらにさらに読み進めると、「政府内には『日本は死刑制度を続けており、廃止した欧州各国と対応は当然異なる』(外務省幹部)との声がある」とか。まぁ、日本も死刑を廃止していないので、死刑廃止国ほど強くは出られないということなのだろう。さっさと死刑廃止をしないので、国益を損ねた、ということである。すなわち、ここで中国に対して強く出て、日本がそれなりに人権を守る国家である反面、中国は人権を守らない国家というイメージを醸し出すことが可能だったのに、死刑を廃止しなかったのでこれが出来なかった、ということである。

*ウェブサイトは2010年3月31日現在。