清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

被害者も 加害者の権利 勉強だ

毎日.jp「宮城・石巻の3人殺傷:死刑判決の少年控訴 被害者『生きて償えと思わぬ』」(毎日新聞 2010年12月11日 東京朝刊。2010年12月12日アクセス。http://mainichi.jp/select/jiken/news/20101211ddm041040041000c.html)によると、「宮城県石巻市で2月に起きた3人殺傷事件で、仙台地裁の裁判員裁判で死刑判決を受けた少年(19)が控訴したことに対し、重傷を負った被害者の男性(21)は10日『生きて償ってほしいとは私は思っていません』と批判するコメントを発表した」という。

「心情を理解もしないのか!!!」という批判は感受しつつも、以下述べる。

犯罪被害者の発言を聞いて思うのは、いわゆる犯罪加害者(被疑者、被告人、受刑者、死刑囚)の人権を過度に敵視していることである。

被害者参加制度など、「過度の敵視」とされなくて、制度化されたものがあるので難しいのだが、死刑を言い渡された者の控訴を批判するのは、無意味かつ無理解である。

「死刑を言い渡されたいかなる者も、特赦又は減刑を求める権利を有する。死刑に対する大赦、特赦又は減刑は、すべての場合に与えることができる」(市民的および政治的権利に関する国際規約第6条第4項)とあるからである。

この規定、おかしいんじゃないの?というのも意味がない。どんな人間も、人命は尊重されるべきだからだ。被害者が加害者の人命を尊重しなくていいということにはならないようだ。たとえ殺されたとしても。

被害者感情の峻烈さの軽視の批判は感受する。しかし、加害者の人権を理解しつつ発言したほうが、それなりの説得力が出るのではないか?