清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

有罪だけ 尊重するの いいことか?

上記asahi.comによると、「全国で初めて」(以下のカギカッコ内は、断りのない限り、転載したニュースサイトからの引用)「裁判員裁判の無罪判決を破棄して高裁が自ら有罪判決を出した」という。その事件において、「小倉正三裁判長は『一審は証拠の評価を誤り、事実を誤認した』と述べた」という。また、「29日には東京高裁の別の部が東京の放火事件で裁判員裁判の一部無罪を破棄して地裁に差し戻している」とのこと。
 
その一方で、asahi.comが2008年11月11日23時30分に配信した「控訴審は一審の結論尊重 最高裁裁判員制度へ報告書」(中井大助記者執筆。以下、「控訴審は一審の結論尊重」と記す。http://www.asahi.com/special/080201/TKY200811110321.html
によると、「最高裁判所司法研修所は(中略)市民が審理に参加した一審の結論を、裁判官だけの二審もできるだけ尊重すべきだとする研究報告書をまとめた。結論を覆せるのは『(一審の判断が)明らかに不合理』な場合などに限られる、としている」という。
 
転載したasahi.comに書かれている第1審の判断が「『明らかに不合理』」(「控訴審は一審の結論尊重」より)であることを祈りたい。
 
しかし、私は、、裁判員裁判の第1審で有罪になった事件が、裁判官だけの高裁段階で無罪になって、結果無罪が確定した事件を聞いたことがない。
 
裁判所や検察は、国民を何だと思っているのか?おもちゃだと思っているのか!!!
 
「尊重」(「控訴審は一審の結論尊重」より)するのは、むしろ、無罪事例ではないのか?
 
今後の動向を注目せざるを得ないが、現時点では、裁判員制度は、裁判官や検察官が、国民を抑圧するための道具として機能している可能性がある、と言わざるを得ない。無罪判決の躊躇という反対論はあろうが、無罪判決が出たら裁判を打ち切るという制度の導入を検討したほうがいいかも。
 
または、そもそも司法研修所の研究報告書が問題化も。
 
*ウェブサイトは、2011年3月30日アクセス。