現在、民主党は、自由民主党等との大連立を模索している模様。
また、東京都知事選において、候補者を擁立できなかったうえに、都議会会派が、ワタミ株式会社の創業者、渡邉美樹さんを支持している。
まず大連立。一般論としては、大変結構である。しかし、衆議院で小選挙区中心の制度に改革し、政権選択選挙をしたはずなのに(選挙制度においては、落ち着いてから、比例代表中心の一院制(憲法改正が必要だが)を模索すべきであると考える)、その相手方である自由民主党に連立を打診するのでは、政治改革を無にするものである。また、民主党の議員に人材がいないとのシグナルを送ってしまう。なお、この選択は、連立相手の国民新党の動きも絡んでいると推測するが、優先順位が高いとは思えない郵政で揺さぶりをかけるのでは、国民新党は優先順位をわきまえていないと言わざるを得ない。
次は都知事選。民主党の支持母体のひとつは、たしか、連合という労働組合のはずである。それなのに、経営者・創業者を支持していいのだろうか? 渡邉さんに政治的素質がないとは言わないが、政治とはある意味階級闘争なわけで(大概は経営者や独立事業者が支持する右派政党と、労働者が支持する左派政党があり、これらが二大政党である)、労働者の政党が経営者・創業者を支持するのは背理である。都議会の民主党議員は自分のためだけに政治をしているのか? サラリーマンが多いはず(未調査ゆえ。ただ、労働者率が高いというのを聞いたことがある)の東京都の有権者を裏切る話である(なお、春闘でも政治でも労使対立せよ!とは言っていません)。こんなこと書いても、石原慎太郎さんの4選となろうが(失言(MSN産経ニュース「石原知事『津波で我欲洗い落とせ』『天罰だ』」(2011.3.14 21:37 。http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110314/lcl11031421380004-n1.htm)
参照。なお、上記MSN産経ニュースの記事は、青山繁晴ファン・淡交さんの『青山繁晴氏のファンサイト・淡交ブログ』「大震災時の『失言・謝罪集』 石原知事『津波で我欲洗い落とせ』『天罰だ』」(2011/3/15(火) 午後 6:06。http://blogs.yahoo.co.jp/tankou_2008/34366279.html)
からアクセスしました)があったのに。ただ、趣旨は「謙虚になれ」ということなのだろう)。
*ウェブサイトは2011年4月5日アクセス。